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開けた扉から洩れた
明るい光と暖かな風
重なり合う笑い声に縋ろうと
手を伸ばしてはみたけれど
扉は再び閉ざされた
戻らなくてはならない
約束の時間だ
あてがわれた場所は
ここではな ....
君の口から
当たり前のように
吐き出された言葉に
悔しさが込み上げ
何でもないことのように
かわした自身の言葉に
ひどく
衝撃を受ける
あの頃
言葉はどんなにか困難で
....
紅葉の気配が深くなった
山の端も入れず
ただ 高くなる青の中に
馴染めないこの身の
煩わしさを
どのようにして
拭えばいいのだろうか
右端から赤とんぼ
群れをなし
やがて青に融け ....