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{ルビ理由=ワケ}もなく泣いた 空の{ルビ下=モト}
見あげればとどかない青い空

手をのばしせつなさ鮮やかに弾けた
絶望の声 咲く花
切望の音 行く風
流れる時をつなぎとめていたい
螺 ....
は、しめっているというのに
雨は、
雨の
仄暗き
雨の奥へは。
らんららんららん

質量に囚われず
なんてつべこべいわず
我が身を笑え
されど迷うなかれ

じっとりとした空気は ....
ああ、旅をしているんだな。
揺れるクレマチスの青い花。
ああ、ひとりでいるんだな。
夏が、終るとするにおいが、
今日はしているのだけれど、
どうしてなんだろう。はて、
どこへ行こうとしてい ....
夏の幻に消えいりそうな呼吸音
いますこし
いますこし失うものは
命のみほかはぜんぶ
あげる
あげる過去の熱

無重力する
肺をこげつかせる
ゆううつな吐露
だすあてのない
手紙机 ....
いつのことだったか
おーきな木に寄りそって
声もなく泣いたのは

知ることのできた空は
果てを知らずに膨らむ奥行
しっとり流し目をすると
逃げ迷う合せ鏡の黒髪

時が来れば尽きる
 ....
渇く渇く渇く潤う
行き止りのない道を
いつまでも

忘れていることがあるにせよ
それは帰れない{ルビ道程=みちのり}であって
忘れていることなど何もないのだ

あどけないうすい影は
 ....
己を知るは己のみ
知らぬ己は白目むき
嘲る己に己嘲り

 ( そんっな事だけぇ人間は ! )
 ( こんっなモノだけぇニンゲンは ! )

誰は誰でも人は人
人は人だけぇ人 ....
カツン
病院の夜
廊下に映る非常灯
漂う薬品のにおいに
鈍く刺激される静寂

今夜は無風
女はそういったことを言ったと思う
喫煙所の密室(いまどき室内なんて珍しい)
いつからここにい ....
  チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
(〜イキル事など オシマイダ〜)

(〜イキル事など オシマイダ〜)



己の{ルビ深淵=しんえん}に 浮かぶ銀河は次元の彼方


独りのものには

花火の音で事たりる
 ....
 ボク

ボクは、僕といわない。
それは、シモベとよむから。

一羽の蝶が飛んでるよ


  あなたとわたし

わたしは、あなたから生れた。
そして、母も父も
わたしにはいない ....
( The result to the affirmation which is not allowed )



碧落の空に

にじむ 朱き星


凛々と

白虹 纏う

 ....
夏の情熱の裏側に
すらっと伸びた少年少女の
腕がつかみそこねた{ルビ目差=まなざし}を
冷たく崩れてゆく陽炎

囚われた脈動は
透けていく意識となって
{ルビ中性花=ちゅうせいか}の宙吊 ....
ほほ、
雨上りの風が、
ほほをなぜてゆく
にわか雨の詩人は、
詩を吐いてまっかっか
死んじゃった

時は八月六日、
つるをのばしたつぼみの花は
夜空のかすみをうらめしげ
ええ、こと ....
いずれ姿を消す
だろう月光
光を失った者の記憶には残ら、ず
されどその引力は
植物の{ルビ枝葉=しよう}に
昆虫の触角に
魚の尾びれに
爬虫類の肺に
鳥の翼に
哺乳類の脳に
空の風 ....
ただひとつの
重力を{ルビ孕=はら}んだ
かたむく裸身
皮フの曲線を
記憶しながら流れていくシャワー
{ルビ邪=よこしま}をすべりおちる断片の…
純粋
…思欲のふくらむ三つ首
まだ虚ろ ....
そっと
なぞる
なぞ る

 つみかさなった
  夕べの
   夕日の
      赤
   重さの
  重みの
 重なり
心の
 芯の

構築されてゆく
{ルビ恋恋 ....
青の月影ふくらん で

継がれ た空 は雫いろ

宵越すカラダ忘れ 際

遠く瞬 きシズ メタリ


  ユ ゥスズムコエタカ クシテアツ クナリ


さめた眼射しアンチ
 ....
あなた
小首をかしげて
地面の底の
深く流れる息遣いを
その深い色した瞳に感じて
あら、生きていたのね
なんて
おちょこでしっとり日本酒を
なめては池の月影を
ため息ついては細くなり ....
雨・・

と、今日の世界を書き記す。
ここからどこへ
行くというのか。
どこへ?
決まっているじゃないか
そこへ。
そこ?
そうそこ。
ここ?
そうここ。
どこなんだここ。
 ....
黙る
さも何か居るかのように
いいでしょう?
カンナサルビアホウセンカ…
すべて食して夏に{ルビ副=そ}う

しんと訪れる
宵の膨張空間
{ルビ世迷=よま}い言すべらせる
「あたし何 ....
ヒトに生まれてきたのでした

死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす

私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
手に手をとって

風に陽に

戯れて咲く
「絶望を{ルビ殺=アヤ}めてください」

広く遠い
わたしの果てで
またたく星が連なって
高く深い
ゆらいだ空に 光射しこむ。

逢いましょう
契る想いは風に乗せて
あなたの流れへ ....
みてはいけないものをみてしまった
それは、おそらくヘビの
そこのない くろくすんだつめたい瞳
よこしまの真実は
ひどく
くらくしめった うずまく混沌



その晩のこと。
「今日子 ....
うちあけることは、むつかしい

しろながすくじらが
{ルビ吼=ほ}えるとき
わたしは
ちいさく「え」と鳴く

しろつめくさが
幸せを茂らせるとき
わたしは
亡霊とかけ落ちする

 ....
花は
咲きました
果てしなく
遠い色をした
沈黙の産声を放ち
それは
ここに刻まれています

みわたす限り
墓標の無い地平(こんな世界があるとしたら)に
墓穴をほり
ここに
種 ....
いずれにせよ
暮れていく日は
潤みをおびて
今日を終える

熱いうす紅色の
暗さに泳ぐサカナの背には
虹色の羽が
時をうけてはためいている

空の濃さが増すにつれて
キミの輪郭は ....
わたしは、どこへも行きませんよ

野暮だねえ
朝に咲かない
朝顔だなんて
うわごとを言って
境で眠る
あなた
日はもう
正午をまわり
ひたひたと傾いてゆく

いさぎよい
小鳥 ....
水町綜助さんのこしごえさんおすすめリスト(96)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ワケ- こしごえ自由詩4*05-7-28
雨の晴れやかなこと- こしごえ自由詩7*05-7-28
灰色の実- こしごえ自由詩12*05-7-26
孤独の。熱- こしごえ自由詩10*05-7-25
白濁の樹- こしごえ自由詩10*05-7-21
主婦- こしごえ自由詩12*05-7-17
しろめ- こしごえ自由詩4*05-7-17
クライシス- こしごえ自由詩11*05-7-14
冬眠- こしごえ自由詩15*05-7-12
リズム- こしごえ自由詩9*05-7-12
嘘の細胞- こしごえ自由詩3*05-7-12
ウソとホント- こしごえ自由詩9*05-7-11
赤罪(せきざい)- こしごえ自由詩3*05-7-11
ドライフラワー- こしごえ自由詩12*05-7-10
黙葬の誕生日(もくそうのたんじょうび)- こしごえ自由詩11*05-7-6
月の記憶- こしごえ自由詩10*05-7-4
浴する- こしごえ自由詩2*05-7-2
落日哀歌- こしごえ自由詩8*05-6-30
をつ- こしごえ自由詩4*05-6-28
あなた- こしごえ自由詩3*05-6-28
いまという未来- こしごえ自由詩5*05-6-28
ハイ幽霊- こしごえ自由詩2*05-6-25
- こしごえ自由詩7*05-6-18
三姉妹- こしごえ携帯写真+ ...7*05-6-15
アヤメウタ- こしごえ自由詩4*05-6-14
鬼ノ園(おにノその)- こしごえ自由詩3*05-6-12
白の系図- こしごえ自由詩13*05-6-4
刺青- こしごえ自由詩4*05-6-4
- こしごえ自由詩5*05-6-4
余白の季節- こしごえ自由詩3*05-6-3

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