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風が、終わり
雨が、終わったときに
はら、と
静かなる宙を濡らす、桜の
一枚
また、一枚、の
美しい震えの方法を
耳打ちされたおんなが
ふと、拭えば
桜で濡れた指先
....
そのとき私は
この上なく上手に手を引かれ
視界は薄紅と肌
幾度瞬いても
ある薄紅、と、ある肌の
指の届く範囲に全ての指が在り
与えられた視界に全てが揃い
あの薄紅、あの肌 ....
赤い衣服から
す と 引き抜いた
ほつれ糸
を
クルルルル
弄んで・まわして・弄んで
クルルルル
赤らんだ指の模様 切ながって
更に赤らんで・赤らんで・堪らないため
....
do_pi_canさんのA道化さんおすすめリスト
(3)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
喪春
-
A道化
自由詩
10
06-4-21
千代紙
-
A道化
自由詩
12
06-3-4
保存
-
A道化
自由詩
10
03-11-26
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