昨日は水曜日
カウンセリングに行く
きもちのなかでの幅がなくかなしくもないがたのしくもない
記憶力が低下中
なにもおもいうかばず
こころにひっかかるものもなにもない
あいかわらずの毎日がた ....
間違いを消すため
線を引いても
塗りつぶしてしまえば
背景になる
感情は適当だ
哀しみも幸せも
よく似ていて
冬空、
小さな水滴で
曇った窓越しにはいつも
月に小さな顔をえ ....
いつまでも怠惰に
うたた寝をしていたらしい
わたしの深層心理
片目で様子を窺えば
あなたが
優しい眼差しで見ている
くりかえして聞いていたのに
わかることのできなかった、 ....
クレーン車のフック空荷で巻き上げられ冬の日暮れの月に届きぬ
明日の朝
太陽でなく
みかんが
のぼってきたらいいな
ぼくの生活も少しは変わるかもしれない
整然と並ぶ
薄暗い部屋で
こんなに人がいるのに
と思う
誰にも会わない夜
誰にも会わない朝
白く濁す冷たい空気が
わたしの存在を確認する
研ぎ澄まされて
幸運かどうか分か ....
四角い窓からみた海に
オリオン座が落ちてった
僕はそれを電車の窓からも
見たような気がした
ちいさなリゲル
君の名前に似たリゲル
制服のリボンタイの匂い
香水と煙草のまじった匂い ....
真っ暗だよ ここは
さっきは無人島にいて
波の音や小鳥のさえずり
ときおり とてんって 椰子の実が落ちたりしてた
青い空には雲が駆けてた
でもいまは真っ暗
だって宇宙だもの
宇宙 ....
春遅しまだまだ花は開かない
早春は安定しない空模様
朝明けの寒さが氷作らせる
08/02/16
昨日、映画の脚本があれば、映像は不要だと書いてしまったが、それは制限内の事象かと思う。
テキスト以前の詩は、口承で伝わったの ....
言葉を探しながら
言葉を飾りながら
紡いでいくやりとりで
君を近くに思ったりしている
優しさはわかっていて
スキだという気持ちも
隠そうと思わないけれど
本当の君はどこ ....
今 ここ 空間座標 ゼロ点に
今 ここ この流れゆく 瞬時の微分!
ここから 全て 始まる
六十七億 個々 各々のゼロ点で
時空は弾けている 進行形
過去のイメージが押し寄せ
....
がたぴし
がたぴし
風の音
夜の
月夜の
風の音
ぴゅうり
ぴゅうりり
隙間風
閉じた
木枠の
隙間風
チャポン
チャポチャン
水の音
積もった
食器に
水の ....
立春を過ぎて
この冬一番の冷え込みが続く
ピンと張った透明な空気に
色づいていくのは期待感かな
早くこの冬を綻ばせて
もこもこに着込んだ重いコートにも押しつぶされそう
あ〜あ、今日 ....
かつて私の心はまだ白く何も描かれず
風のような手触りがした
誰も知らず 一枚の草の葉のように
静かにそよいで穏やかだった
ふとあやまって落としたインクのように
すべてがいつか変わって ....
液晶の画面の中では
愛と恋とが
消費されて擦り減って
それでも笑顔を忘れずに
人間の傍にぴたり、と
まるで一人では生きられない
飼い馴らされた犬みたい
マニュアルなんて
何も知 ....
翌日は温かだった
陽だまりは
哀しみのひかりだ
冬の夜が
音を立てています
雪のあと
月や星ひかります
翌日は温かだった
陽だまりは
哀し ....
霧状に浮揚していた
掴みどころのない感情が
白い雪の下に沈殿していく
獣たちの目を避けて
二月の
星々の輝きが溶けていく
冷たい明けの刻
氷の群れが叫んでいる時刻
眠りなさい
....
世界が変わった日というならば
あの戦争が終わった日よりも
ビルに飛行機がつっこんで
世界が戦争をはじめた日よりも
あなたがいなくなったその日が
ぼくにとっては
....
紫色のくちびるを震わせ
熱いコーヒーで暖を取るわたしに背を向けて
あなたはストーブに薪をくべている
見覚えのあるチェック柄の毛布
あなたの匂いを胸一杯に吸い込んでみた
冬の嵐の去った ....
{引用=
2005.10/23
}
灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった
その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意 ....
空をさす小枝のような
父の指に
赤とんぼがとまる
お父さん
声をかけると
赤とんぼを残して
父は飛んでいってしまった
驚かせるつもりなんてなかった
いい年をして、と
笑われるか ....
たとえばいつか
時計の針が十五時を指したら
南向きの窓辺に腰をおろし
熱いミントティーを飲む
白壁とコバルトブルーのきらめく
シティ・ブ・サイドのカフェにいるように
乾いた風が吹いたら
....
その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。
その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。
....
loop
三十回目のバースデーの朝
女は眠りの靄のなかつぶやいた
目をあけカーテンを開ける
飛び込んでくる朝陽
loop
携帯が光っている
Eーmailあり
午後3時の ....
どんよりとした
うっすらとした冬の空
その淡い光は
雲の彼方に
太陽がいることを示している
この冬の空を越えて
大きな太陽に出会いたい
愛穂(22歳 ....
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド
西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
夜になると
しげみに潜む
おおきなカエルたちが
お空に向かって
いっせいに
跳びはねるので
ぼくは少し
疲れていたけれど
虫の音に
後押しされて
遠回りして
帰ろうと思う ....
正義と悪の
がいねんは
小さい頃に
戦隊ヒーローから
おしえられた
ものごとを
きょくたんに
2つに分けたがる
習性もピンチに
なったら他力本願な
体質もき ....
夕やけは待ってくれない ももいろのしゃぼんだまさえ待ってくれない
夜のため太陽を消す しんとする ろうそくの火ももうすぐ消える
モンゴルのむこうのむこうの太陽が地平線に恋をしている ....
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