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◇雁

ビルの間を

雁が渡る

窓からいくら叫んでも

届かない

天上の

賑はひをもつて



◇火口湖



火口湖に

白鳥がひとつ

燃えて ....
 


海に憧れるやうに
幼い頃から
パンに憧れてきた
男がある


憧れは
日に日にふくらみ
パンのかうばしさは
街筋を流れて止まず


憧れは夢に 
夢は幻に
幻 ....
 港


港には

船ばかりか

多くの鳥が

入港してゐる





 夏蝶


夏蝶は

すーと

日の果てへ

吸ひ取られていつた



 ....
旅先で母親に背負われた赤子から
青梅を貰ってきた
長く握々されて熱くなった梅なんか
欲しくはなかったけれど
どうしてもやるというので貰ってきた
いらなくなったからじゃない
奴らは一番好 ....
山小屋の煙突から
真つ白い煙が

―まつすぐ―

碧空へと
昇つてゐる


何と
多くの下界を
省略しきつて
昇つていくのだらう


枯木に留まつて
これを見て ....
 暑い日だ
 こんな日は
 私にパラソルの女が
 寄つて来る

 女が来ると
 私もパラソルの陰につつまれる

 ―日盛りに
  ぼんやり立つてゐると
  日射病になるわよ―

 ....
 

    カッコウ


  人里に来たカッコウは

  しきりに

  何かを告げようとしているが

  村はあいにく農繁期

  耳をかしてはいられない

  そこ ....
一般詩人さんの杉菜 晃さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雁__火口湖__山肌__他_・・・- 杉菜 晃自由詩12*06-10-5
小さなパン屋- 杉菜 晃自由詩8*06-9-26
港__夏蝶__闘鶏__……_- 杉菜 晃未詩・独白7*06-9-21
青梅の幼子の手にあまりけり- 杉菜 晃未詩・独白13*06-9-18
まつすぐ- 杉菜 晃自由詩5*06-9-1
夏日- 杉菜 晃自由詩6*06-8-11
カッコウ__オウム__キツネ_・・・・・- 杉菜 晃自由詩6*06-6-22

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