今は、反省している。
むしゃくしゃしてやった。
今は、反芻している。
むしゃくしゃしてやった。
今は、算数している。
むしゃくしゃしてやった。
今は、昏睡している。
むし ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い
二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい
ばーち ....
この電車は
各駅には止まりますが
貴方の目的地には
止まりません
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
あっちむいてほいっ!
得意げに君はいう
あっちむいてほいっ!
また僕の負けだ
いつだって
君の指さす方向が気になる
あっちむいてほいっ!
たまには僕の指先を見てよ
あっ ....
羊毛100%のセーターを抱き上げる
しばらくすると、もこもこと動きだし
メー
頬を摺り寄せて100%の意味を知る
そのまま眠りに入れば夢を吸い込み
翌朝には羊の毛100%のオリジナル
夢色 ....
ね マナちゃん 今日はいっぱいおひさまがいるよ
母はわたしの名前を間違えたのだ 公然と 間違えたんだ
肩を抱くと 猫と同じにおい がする
今日の朝ごはんは 半分くらい食べたんだよ
....
男の部屋なんて
臭くてオナニー三昧だ
自分ではわからない臭い
自分の臭いしか返ってこない毛布
畳にころがった週刊プレイボーイ
ビデオを借りに行くほど熱心じゃ ....
男の子を好きになると
いつも考える
この子はあのとき
どんな顔
するのかなって
試してみたくて
たまらなくなる
燃える雲。
ゆっくりと火元はかすんで。
愛してる
という一言も
ああいさしたちつてらりる
なんて遠回りなケータイメール
今日あった出来事をメールしてくれた君は
僕のために数百回キーを押してくれた君なのだと
あんぱんみたいに甘い君
あんぱんを食べてる君
それ以上甘くなってどうするんだい?
だけどその甘さがすき
だからボクはいつも君を抱きしめる
116時 @ハト通信
めそめそ
やぎがないています
またやってしまったんですか
めそめそ
おてがみなら
きっとまた
とどきますよ
めそめ ....
「人間はおおきくわけると2種類にわけられる」
村上春樹の小説に良く出てくる言葉だ。
僕の中で
2つに分けられる人間は?
それは
「人間は2つに分けられる
君か君以外」
....
せいかつ なのですから
やっぱり ねこがいなくちゃ と
おもいます
ふわふわで
にゃあとなく ねこです
しらんぷりしてるくせに
なんか いっしょにいる ねこです
....
ゆっくりと曲がった
あなたの
スニーカーの最後の踵が
ビルの角に消えるのを
見ていた
喫茶店で
飲んだのは
なんだったんだろう
もう一生
思い出せないかもしれない
渡そうと思っ ....
「一生のお願いです。
今日だけ私を癒してください。」
12月のある寒い夜のことだった。
別れて半年と少し。
ちらほらと連絡をとっていたものの、
元カノからのひさ ....
東京、今日の気温7000℃。
家族と走った8万キロ
一人で走った1万5千キロ
家族に内緒の5千キロのうちわけは
君だけが知っている
この手誰の手?
ふわふわ手。
居眠りしている
子猫の手
ちがうよ
ちがう
それは前足
薄目をあけて
子猫が抗議
ニャーン
カップめんにお湯を注ぐ
ふと見ると
テレビの前に
男がごろんと寝ているので
わたしも隣にごろんと転がってみる
意味なくいちゃいちゃする
あっちこっち触ってみる
3分間
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんがいつものように山へ柴刈りに行こうとすると、おばあさんに呼び止められました。「前々から言おうと思っていたのですがね。いつも ....
どろりとした血のカタマリが
ゆっくりゆっくり股間から滲むので
早く全部出ちゃえばいいのにと思う
そうしたら生理なんて一日で終っちゃうのに
トイレでじーっと次のカタマリが出るのを
待っ ....
いつまでも
と誓いをたてるにはあまりに幼すぎたのだ
姉は朝食の後片付けをしながら
思い出し笑いをする
覚えてもいない妹は
今年初めて夏服に袖をとおした
ナイフがそこにあるならば
行き先を切り開いて行きたい
高い場所があるならば
空を見上げて手をのばしたい
死ぬ勇気があるならば
過去を振りかえらず歩くための
ちからに ....
おそらく ぼくは
求められる ということだけを
求めていたのだ
あの夜 ぼくは
正真正銘どうかしていて
月にさえも 誘いをかけていた
そこに 他意はなく
そこに ....
私が泣いているのではありません
私の中の
どこかが泣いているんです
涙でも泣き声でもありません
私のどこかの
傷みです
恩を仇で返しやがって って
誰かに 言われちゃったけど
仇を恩で返されるのに比べたら
よっぽどましだって
ぼくは
そう思うんだけどな
このレールの上を
たどっていけば
きっと キミにたどりつくのだろう
レールは まっすぐだろうか
暗い夜が怖いよ
そう地球が泣くと
小さな月は優しく照らして言った
そばにいるよ
1 2 3 4 5 6