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十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのように

おとといと昨日と今日の夕焼けの違 ....
ぼくらはかつて
遠ざかる気層であった
果てのない蒼い夜に灯る
淡い光であった
ぼくらの指先は
震える幼き稲妻
すべての吐息は
透明な表象となった
ぼくらはかつて
言葉以前の言葉
記 ....
口腔から喉の奥へと
落ちてゆく暗がりの
生きるものの持つ
湿り気を帯びた
底の見えない暗闇

全ての声は
空洞から押しだされ
湿り気を帯びて響く

釘のように
土のように
秋雨 ....
地下深くもぐり
モールス信号を
生涯送り続けた男が
死んだ
その晩

世界中の
ラジオから一斉に
鐘の音のモールス信号が
響いた
僕の
水色の夢の中に
悲しいキリンは
住んでいて
その静かな凪のたたずまいが
一層物憂げな遠音を
儚むのだけれど
そこはかとなく香る
ヒヤシンスの根の偏西風が
僕のトレンチ・コートを ....
http://po-m.com/forum/upfile/418/070107232821.jpg 今日も桃色のぱんつをはいて
元気にでかけてく娘よ(*1)
雨降りだからといって
勢いよくカサを
くるくる回したりしないように

おまえは
いつもまっすぐ前しか
見ないものだから
かけ ....
雨の日は
耳になる

秋は死に
鳥は黙したまま


はじめから
世界は
満ちることなく

ぼんやり
霧にぬれる
地球と鳥篭
やぎしきさんの青色銀河団さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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