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赤頭巾、ほんとうはね
狼さんに食べられたかったの
ある満月の夜、
窓から見えた狼さんはとても綺麗だった
毛並みが月光を浴びて金色に輝いていたの
お婆ちゃん ....
すくい取った甘い夢を
流れ星に似た銀色のスプーンで
獏の口に運ぶバイト
夜の闇に似た獏は
いつもそれが当たり前のような顔をして
口をあける
口の中には昨日食べた
ユキちゃ ....
夜が怖い
夜になると過去が襲ってくる
昼間、隠してあった弱い自分が
今のボクを飲み込もうとしてくる
耳を塞いでも
暗闇の何処からかその声は聞こえ
暗闇を無くそうとしても
目を閉じればそこ ....
痛みさえ今の俺には狂気に変わる
踊りあかそうこの夜を
抜け殻のように揺れる空虚なカラダ
あぁ、滑稽じゃないか
幾千もの肉塊を抱いて
奇麗事の世界で眠ったままの眠り姫
....
真四角の箱を突付いてみると
箱が困って足を吐きました
それは夜に似た黒いヒールを履いた綺麗な足でした
白くて
スベスベして
ツヤツヤしていました
軽く唇を触れた変態のわたしに
....