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はざくらがきれいだった
るうとのけいさんはいつも
にがてだった
すしやにかくまわれてる
ごうとうのせんたくものにも
すずしいかぜがふいた
+
ははに
るびいをかってあげた
に ....
小高い丘に店を開いた
お客が来た
出入り口なので
お客は出ても入っても良かった
晴れた日は
見渡せることろまで見渡せた
雨の日は
屋根や壁に雨があたった
ただここにいて
何かを待って ....
石ころが落ちていた
少し透きとおってきれいだったので
拾って帰った
こんなもの拾ってきて
母は決してそう叱らなかった
しばらく手で触ったり眺めたりしたあと
かわいそうだから放してあげて
....
崖っぷちでお父さんが寝ていた
風邪などひかないように
布団をかけてあげた
ああ、これは夢なんだな
と分かって目が覚めると
崖っぷちで寝ている僕に
お父さんが布団をかけてくれていた
細い腕 ....
下駄箱の中に橋を見つけた
渡りたくなって歩き始める
下を覗き込むと
いる物もいらない物も
等しく川を流れていた
空はどこまでも抜けるように青く
遠くに薄っぺらな虹がかかっている
一度もき ....
今日は朝から
角を曲がる犬にたくさん会った
いま目の前を歩いているこの犬も
やがては角を曲がるのだ
君にその話をすると
頷きながら聞いてくれたけれど
僕がどれくらいの角を曲がってきたのかは ....
檻の中には
消しゴムがひとつあった
動かなかった
夜行性
と書かれていた
夜まで待ちたい
君は言ったけれど
その前に
閉園時間になってしまった
帰り道、赤信号で止まった
右左よ ....
鉛筆を指で回す君
鉛筆に指を回される僕
色の付いた服を着ている先生
お花畑の隣にある工場でつくられた黒板
下手糞なうそ
という言い訳
筆箱を空けると
いつもそこには青い空が広がってい ....
僕と同じ温度を保って
こぎ続けられた自転車が
雨を避けておさまってる
一匹の虫がサドルから落ちた
葉っぱしか食べられない虫
それ以外に見当がつかない
貼紙に書かれた
「駐輪場 ....
波はもう台所まで押し寄せている
娘はバシャバシャ水を蹴りながら
学校の仕度に忙しい
妻は膝まで海水につかりながら
朝の牛乳を温めている
もしもの時のために集合場所を決めておこうか
と言 ....
僕らの虹が逝った
二人で棺に入れると
弓型に過不足なく納まった
最後まで色たちは
混じることも濁ることもなかった
一緒に入れた物がはみ出ていたので
係の人が少し押し込み
蓋は閉め ....
休耕田に群生する
セイタカアワダチソウをかきわけるように
一両の気動車が港の方へと走っていく
スズメガの幼虫にかじられた痕のある
サトイモの大きな葉が
その風に揺れている
排水 ....
夢を見て泣いていた
スリッパが重たくて
空を飛べない夢だった
食後、健康に良いからと
母親がみかんを一つ勧めてくれた
外に出ると
街にサーカスが来る日だったので
誰も淋しくなどなかった
....
tomoaki.tさんのたもつさんおすすめリスト
(13)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
春に過ごす
-
たもつ
自由詩
19*
07-4-14
開店
-
たもつ
自由詩
21
07-2-25
宝石
-
たもつ
自由詩
18*
07-2-13
腕
-
たもつ
自由詩
14
07-2-9
靴のこと
-
たもつ
自由詩
10
07-1-31
制度(角を曲がる)
-
たもつ
自由詩
16
07-1-25
制度(動物園の帰り)
-
たもつ
自由詩
16
07-1-18
制度(教室)
-
たもつ
自由詩
11
07-1-17
制度(駐輪場)
-
たもつ
自由詩
8
07-1-15
水没
-
たもつ
自由詩
13
07-1-4
式
-
たもつ
自由詩
22
06-12-22
帰宅
-
たもつ
自由詩
17*
06-12-21
みかん
-
たもつ
自由詩
15
06-12-14
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