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水たまりをこえて
スキップ/ステップ
ちいさな虹が
雨あがりの足のした
まあるく架かる
地球を蹴って
スキップ/ステップ
みずいろのドロップ
ほおばって
たかくたかく
大気圏を ....
はじめは
音もなくただ
切り取られた絵を
見ているようだった
気付けば
あたりいちめん
降り続いていた
ほそく長い銀色の
むせ返す空気を
土に
留めておくように
....
ことばの森の中
今日も歩き続ける
迷い込んだ
ずっと奥深く
流れていく
ささやかな小川は
さら さら と
どこに
流れ着くのだろう
ことば
それはただの
ツールにすぎない ....
いっそこのまま
身体ごと
海の果てまで
落ちゆく夕日
きらめく波に
目を細め
静かに
銀の砂浜
立ちつくす
心だけ奪われた
もうすでに消えそうな私は
水平線の向こう
....
打ち寄せる波が
群青色の夜に輝く頃
誰かが届けた二枚貝
時を刻み
異国の景色を
映し出す
こころを一部
切り取った
切り取られたこころ
わたしを離れ
苦しそうに跳ねる
しかしまたすぐ
新たな血管が生まれ
弱々しくはあるが
規則正しく
収縮し始める
もうわたし ....
わたしの輪郭を言葉に乗せ
光の輪に潜らせ
あなたに送る
たましいは
ここではないどこかへ
輪郭にも満たない
あるいは満たされようと
発光できないたましいは
月の明かりと共に ....