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樹の緑から飛び立った鳥の黒い羽の音を
夕立のたびごとに絵日記に貼り付ける
それが毎日の日課になったころ
子供たちの影だけがきれいにアスファルトの上に焼き付けられている
....
全ての旅立つ人のために
***
湯気を立てているお茶のカップと
小さく開いた窓から差し込む朝の光と
四月の風に揺れる薄いカーテンを
置き去りにしたままで部屋の鍵をかける
....
まよなか
くらやみの中から線路が延びている
金属のレールの上に耳を触れると
同じ路線の上を歩く子供の足音が遠くに聞こえる
もう帰らない
もう帰らない
稲穂が風にしなう
線路か ....
この手紙があなたに届けばいいと思います。
お元気ですか。
こちらでは、毎日少しずつ、何かが消えていきます。
壊れるとか、崩れるとかいうのではなくて、
昨日までそこにあったものが、今 ....
冷蔵庫の中に沈む午前三時の闇
車座に向かい合って呟き交わす僕らの言葉を
陰鬱に笑うオレンジ色が
少しずつ噛み砕いていく
(僕たちはどのくらい現実なのだろう)
昨日
....
星が生まれる場所を探すのだといって
青白い廃墟に続く石畳をただひたすらに歩く男
腕時計は
旅の最初に外して地面に捨てたのだそうだ
夜空は既に
公転することを止めた無数の星
見知らぬ星座 ....
未有花さんのUtakataさんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
真夏と重力
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Utakata
自由詩
5
08-7-17
卒業
-
Utakata
自由詩
5
08-2-24
まよなか
-
Utakata
自由詩
4
08-2-11
Country_of_last_things
-
Utakata
自由詩
6
08-1-10
Récit
-
Utakata
自由詩
5
06-12-13
Estrellas_muertas
-
Utakata
自由詩
6
06-12-10
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