すべてのおすすめ
それから
わたしたちは
小さな書物になりました
耳を閉じて
陽の当たらない書庫に
丁寧に並べられて
呼ばれない名前を付けられ
秋が去るのを知りません
鳥たちは渡っていったのか
薔薇の ....
「rain」

雨、という現象が
印象派の庭です
水の詩集をさらさらとめくる雨音が
萌芽の眠りを妨げて
やわらかく湾曲してゆく
午後からのカーブを描いてゆきます


「あの人は、光 ....
花は
花としての言葉を失い
季節もまた色を失う
渡し損ねた言葉があるように
雨もまた
流れてゆくのだろう

春の窓辺を飾るもの
無言の結露
人見知りの鳥たち
か細い茎の名前の知らな ....
かつて、見たことのないような夕暮れに
わたしたちは影の、点描画にされてゆく
その横を、すり抜けるものがある

宴の、終焉を迎えようとしている
冷めきった夫婦間を
取り繕うように動くものが、 ....
「廃墟/光」

その人は
十月の淡い光がこぼれている
窓際に立っていた

下生えを啄む鳥たちが
驟雨の後に立ち去った庭で
透過性の
グラン・ジュテ
軽々と
その人は
超えてゆく ....
・あおあおと、月明かり浴びてしなやかな 尾ひれで描くないしょの入り江

・ひみつなの、鼓膜は波の底なのよ いつでも波の歌を聴くため

・仰向けで、おさかなごっこ波の音 しゃらしゃら星も降り出す ....
未有花さんのちぇりこ。さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート/十一月- ちぇりこ ...自由詩922-11-2
water-garden- ちぇりこ ...自由詩1222-6-28
アネモネ- ちぇりこ ...自由詩1222-3-4
猫よ- ちぇりこ ...自由詩10*22-2-22
秋〜冬/短詩群- ちぇりこ ...自由詩922-2-1
Mermaid- ちぇりこ ...短歌6*22-1-12

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する