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場所を変えても同じ
人を入れ替えても同じ

自分が
動かなければ
世界は変わらない

いつもなんとなく突っ立って

ああ狭いなって

言ってるだけだから
私は
現実に埋もれて
灰色になった部屋は

がらくたが積み重なる
心の祠

一番奥から
古びたランプを取り出して

キュキュっとこすり
ふと息をかければ

ほらね

舞い飛ぶ埃が ....
リビングで
回遊している銀の魚は

言い出せなかった言葉の群れ

怠惰な午後に
ゆらゆら

なんて美しいのかしら

この沈黙は
陽射しの下に
人が集まって
笑いが起きる

日々の小さなグルーヴを
ありがたく思う

そんな大げさな話ではないけれど

たとえば
心無いものと出会って
戦士は剣を抜き

心優 ....
田舎の
海辺の町は

夏だけ賑わうことの証に
朽ちた郷愁を見せる

古びた町並みは
時代に忘れ去られ

潮風にさらされて
風化した屋根が
陽炎のように歪む

人も少ない真っ青 ....
大して明るくもない街灯が

スポットライトのように
道行く人の影を描く

おまえたちは
わたしからは丸見えだ

夜の道

わたしの道

四ツ辻から見渡す一本道には
ひと筋の闇 ....
綿菓子器の真ん中で
砂糖がはじける甘い匂いを
思い出していた

縁日の夜
神社の鳥居の影が作る深い闇は
永遠に私の心の中

御神木の向こうに
ぽっかりと浮かぶ
白い狐面

 ....
君を守って
傷つく獣でありたい

愛されるかどうかなど
考えない獣でいたい

たまに毛並みをなでられ
一生愛を信じるような

たまに風に吹かれ
一生幸せ感じるような

自由で無 ....
人差し指を
口に押し当てて
シッというポーズをした

サイレンサーで
撃ち抜かれたような
痺れがきた

午後の図書館 
銀色に光る水しぶき
小学校の
プールが見えた

陽炎の中に
まぶしく輝く森

まるで
他人事のような
暑さの記憶

いつまでも 耳の奥に
歓声がこだましていた

一体
何 ....
猫抱いて
布団にもぐりこんで
旅に出る

砂漠を越えたら
乾いた風

砂丘の向こうに
もうすぐ海が見える

猫と私と
長い旅のシエスタ  
お気に入りの
Tシャツの上で
猫が寝てる

どいてくれって
言いたいけれど
言えなくなった

ただの居眠りのくせに

そんなに
幸せそうな顔するなよ
未有花さんのガトさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窒息- ガト自由詩6*19-2-26
Genie- ガト自由詩2*18-12-5
背中- ガト自由詩6*18-12-5
円卓- ガト自由詩6*17-11-18
麦わら帽子- ガト自由詩19*17-8-7
猫の目- ガト自由詩5*17-1-26
篝火- ガト自由詩7*16-6-10
ネガイ- ガト自由詩13*15-8-20
スナイパー- ガト自由詩5*15-8-10
陽炎- ガト自由詩8*15-8-10
シエスタ- ガト自由詩315-7-3
Heaven- ガト自由詩315-6-25

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