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みどりいろのタネから
ぼくはうまれた
うまれたときから
ぼくにはポケットがあって
そこにはぜんぶが
つまっていたけれど
たいようにこがされたり
あめにしみこまれたり
ほしに ....
沖の青が濃くなる辺りで
ポカリと浮かんだ独り言が
夜更けの時計を探している
月は夢と同位置で微笑みながら
人知れず密かな指切りを交わす
波のない水面に映る
過去と{ルビ瞬間=いま} ....
短く鳴く鳥たちが
午前八時の校庭で遊ぶ
焦げ茶の葉の大木も寝惚け気味の柳も
滑り台の隣でそれを眺めている
薄い墨を何度も引いたような空は
まるで暮れかけているようにも見えて
私はそ ....
まいにちは
ふしぎなくらい
いじわるで
かなしいことや
つらいこと
いっぱい
いっぱい
どこからか
せっせと
あつめて
くるけれど
....
きみをね
ぼくのてのなかで
ちっちゃくなるまで
まるめてね
バスッケットボールくらいの
おおきさになったらね
ほおずりしながら
きゅーって
だきしめたいんだ
でもきみ ....