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息を止めるのも
生き方のひとつと気づいて
息を止めたまま
水に飛び込んだ

晴れていても
目に見えない透明な雨が降っている
名前も知らない人とのあいだにも
透明な出会いと透明な別れが
 ....
私も水から生まれたひとりだから
孤りはさびしいだろう
七十年前 誰かがこぼした涙が
いま雨となって私の肩にしたたり落ちる
(人は雨でつながっているのだな)

私のなかで蠢く海流がある
あ ....
汗に濡れたシャツをはだぬぎ
わたしは暗闇のなかを
帰るふりをして 逃げたのだ
七月の 台風の 雨のなかを
精一杯生きようとして 逃げたのだ
咎められることは何もない
そのほかのことは知らな ....
草野春心さんの伊藤 大樹さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
出会いと別れの雨が降っている- 伊藤 大 ...自由詩416-2-26
雨と記憶- 伊藤 大 ...自由詩615-8-28
- 伊藤 大 ...自由詩915-5-1

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