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音と色が消えた
雨を溜めているタンクは
そろそろまんたんになる
傷に敏感だ
腕を固定していたギブスを
予定日より早く取ったひとの話を
聞いただけで吐き気がした
普段はそれほど痛くない ....
はりきって出かけた わたしは
きゅっと胸をはって歩いた
つぎつぎと 景色を変える町
太陽はいま 一番高い場所に
バターナイフを持つ母の指
コーヒーカップを持つ父の指
立ち止まって自 ....
傷だらけの赤い液体を
大事そうに抱えてる君と
言葉ではなにも伝えられないぼくが
ぐらり 抱きあって よろけている
仲のいい酔っ払いみたいに
ふたりしてよろけている
酔えるのならば実は簡 ....