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この野辺に立って
空を 見送るばかり
風の吹く 五月
この水辺に座り
陽は高く
光は 水面に
金色銀色に
静まりかえるばかり
水 ゆるやかに
五月
骨は 眠らないのだけれど
眠っているということにしたい
わたしたち
その上には
幼いころからなじみの
山でも いっとう大きな木
幼いころからなじみの
いつもきつく吹く風が
今も ....
ひとつ てのひらに
かすかな ひかりを
のせて
ただ それだけを
のせて
ひびの あゆみ
ゆるやかに
あおい そらに
くも しろく
しずまる ばかりの
みなもに
....
とてもまじめに
ないこと と
たいけつしています
わたしなりに
いっぽもひかない
かまえです
でも
ないこと は
とてもみじめに
あわれっぽくて
なぐったり
ののしったり ....