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小鳥たちの鳴き声
ここはドームだろうか
不思議と羽の音がしない
首筋から胸もとにかけて
蝋の塊は溶けて垂れていた
とっくに扇風機は止まっているのだ
目が覚めるのはいつもこんな調子で
 ....
窓を少し開けて鏡の中を覗き込む
壁と中途半端な景色に私の顔が重なる
「今朝も生きているのだ」と思えば、
、また嫌な気分になる
それはそうと、口を大きく開けて鏡を見るのは勇気がいるのだ  ....
ながれる息はチューブを駆け巡る

空が季節の階下を滑り墜ちる度に

遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波

放物線と消えた夜の足音

ひそやかな星の輝き

死なせて ....
先にあなたから色芽を結びます

空けないことにはわからないから

柄の選択に迷うことになります

わたしが降りてきて

これでからだからはなれてしまう

味覚をもしも言葉で ....
歌いはじめまして
花が咲いてますよ
野辺の生き物たちも忙しなく動き出しました
道端からはみ出る雑草は強いですね
そうか、 春なのか
、もう衣替えの季節がやって来たんだ
(え ....
聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
背枕を省みては どんよりと重く
降りそうで降れない燃える蝋の雲
瀕死の猫が
)はあはあと
くふくふと 、来
血(らいち)に染まれば息は幽すかな断脈
もたれることもなく
 ....
あれから
もう一年くらいになるだろうか
久しぶりにレジでみたその女性の
艶やかな微肉はとれていた
(少し お痩せになられましたね )
聞き取り難かったのだろうか
もう一度 ....
花は好きです

酸っぱくてもレモンは好きだ

固くても林檎は好きだ

果物は感じがいいから好きだ

花を食べるあの果物の香りが好きなのです

だから果物の香らない人は嫌いだ
 ....
その壱


1(1)……大きな段ボール紙を用意する

(2)……段ボール紙を壁に立て掛ける
壁に立て掛けたら絵の具を用意する

(3)絵の具を取り出したらまずその上を黒で適当に ....
水槽の中を泳ぎ回るネオンテトラを見続けています、
いますと、空に浮かぶように小さくて、愛らしくて、
、こうしていつまで眺めていても見飽きないのです、ですが、
話かけていると話かけてくるので ....
わたしが何かを語るとき
あなたは何かを問うだろう
闇はふたつに離れ
それは風に運ばれ
光の雨を照らしだす
やがて氷河は乾き
海が聳え立つ
地に埋けるもの、
、その多くが応えに導 ....
友人が子猫を二匹拾ってきた
寂しそうにしている僕を見兼ねたのかどっちか一匹もらってくれと言う
…どっちにしても雑種の野良猫だから美しくはないが、と前置きをして…

訪ねてみれば、確かに顔は ....
タップばかり押し続けた指先の感覚
あれは黄金のリングが消えた瞬間だった
真っ青な上空から一直線に扉が開き
どこまでも蒼い深海の気圧の中で裸の男女がひとつに戯れていた
岩のような半獣身の肉体 ....
………いやなやつ ゆめのなかに はじめて あらわれて…きて……………
なかよく……した……*…たぶん かれはしぬ………
……しんだ…その………どちらか……………だ……

夢とは不思 ....
そよ吹く
風は近い
真昼の
日差しを受けて
たおやかに
走れ
夕陽に映える
空の
水草
似たような幻なら幾つも見ている
運動会や遠足の帰り道
途中で投げ出した試験の最中に
きっかけもなく駆け足で通り抜けた道
傷ついた恋なら一生忘れはしないだろう

出入り口の庭に転がる ....
真夜中に珈琲がきれる
煙草なら予測できるのに
インスタントの残りをよく忘れてしまう
一袋くらいパックがあるだろうと彼方此方を探しまわる
引き出しや鞄の中を探す
語れないひとときが ....
憎しみを忘れるな
献身的に仕えれば仕えるほど
鬼はわたしを罵り唾を吐きかけた
黙々と庭で草むしりをする人間どもは何故か笑顔で楽しそうだ
※尤も人間たちは舌を抜かれていた
不思議な光景に映 ....
食べたものがお腹に溜まってくると気持ちわるい
出そうか出すまいかと迷ってるのはボクと腹の虫
これは無理に捻り出せば後ろに残るし
といって出すのを止めればまた虫たちが布団の中で暴れだす ....
僕が大真面目に詩を語るとき
きみは鼻で笑うかも知れない
確かに僕は馬を引き連れてオドケル
鎖につないだ烏帽子の猿たちを宙に回す
アンクルなつま先
底の抜けたブーツ
しかし考え ....
不幸だからと詩を語るのは正しくはないだろう

幸せに足らないからと詩を描くのはもっと正しくはない

いまあなたが誰かを思うように

言葉はぶつかり合う陽子と中性子の悔塊

ひ ....
ほろ苦い酒を吐き出した翌日
(さあ)
起きたくない朝にはいつもそこに甘い夢がある 。










※著名なお名前を拝借いたしました。本人様には一言お詫び申し上げて ....
ここエジンバラの森では象が歩く度に草花は押しつぶされて
つぶされた土の中からお化けが顔を出すよ

、困った、 困った 、

揺れる度に匂いは吸いとられてしまう
匂いにつられて小さ ....
地底を砕いた熱は氷を亀裂する
反転を繰り返した世界がまた溶けだしたのだ
閉じ込められた青は上空と消え去り
記憶の線影が飛来する
染み付いた色は褪せていた
わたしは羊水を吐き出し
薄 ....
矛は真理を貫き、楯は真理を守る
真理は沈黙にのみ宿り、文字は幻想をさまよう

我々は真実(言葉)を置いてはいけない

真実(言葉)が我々を書かせるのだ 。






 ....
よくよく考えてみれば人生の半分は曇り空で、そのうちのまた半分は雨と流れてしまったかのようだけど、パール、僕が一生懸命額に汗して竹の子を掘り返しているときや、少しばかりのお札を伐りながら飛び散る蜜柑 .... 廻廊を二つもやり過ごすと以前の記憶は戻ってこなかった 。奥まった待合室には先着が何人か居て、そのうちの何人かは連れ添いの家族のようだ。しかし誰が患者で誰がそうでないのか、わたしには特に気にはならな .... 7月
銀と銅が錆び付いた海
夜の埠頭は鉛の影をちらつかし、張りつめられた石板に重奏が刻まれる
圧力で押しつぶした風/
/蒸れを嫌う羽虫
ヘッドライトの灯りが波を照らす/閉じた垂直窓
 ....

めっきり歩かなくなってしまった
せめて自転車で買い物に行こう
買ったばかりの紫色
チャリンコは細い路地の近道を勢いよく抜ける
…車じゃ味わえない爽快さ…
そのうちガードレール ....
北大路京介さんのアラガイsさんおすすめリスト(142)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝋館- アラガイ ...自由詩13*15-7-30
歯磨き- アラガイ ...自由詩10*15-6-25
使徒- アラガイ ...自由詩11*15-5-10
空箱(格言詩)- アラガイ ...自由詩7*15-5-9
ナマケモノ- アラガイ ...自由詩5*15-4-22
海をわたる「残光2015」- アラガイ ...自由詩18*15-4-20
四月の赤い夜- アラガイ ...自由詩9*15-4-4
朗らかな人- アラガイ ...自由詩9*15-3-25
詩人の香り- アラガイ ...自由詩11*15-2-3
美しく死ぬための助方- アラガイ ...自由詩7*14-11-21
泳ぐ_言葉たち- アラガイ ...自由詩7*14-11-21
ロゴス- アラガイ ...自由詩8*14-10-17
この美しくない猫たち- アラガイ ...自由詩10*14-10-13
・ホーキング博士(タップ)画面に射精する- アラガイ ...自由詩4*14-10-8
でんぱ- アラガイ ...自由詩5*14-10-5
秋桜- アラガイ ...自由詩7*14-10-4
それは曖昧な記憶の隅- アラガイ ...自由詩5*14-10-4
赤坂三丁目の珈琲- アラガイ ...自由詩9*14-9-25
蓮池- アラガイ ...自由詩9*14-9-24
便秘- アラガイ ...自由詩9*14-9-24
道化- アラガイ ...自由詩9*14-9-21
生まれ出るために- アラガイ ...自由詩9*14-9-21
北大路京介の世界- アラガイ ...自由詩7*14-9-4
仮に/蘭はモビルスーツを試着中- アラガイ ...自由詩7*14-9-3
0詩の言葉- アラガイ ...自由詩10*14-8-28
詩の言葉- アラガイ ...自由詩19*14-8-27
雨は降り止マズ- アラガイ ...自由詩7*14-8-6
空白の館- アラガイ ...自由詩9*14-7-27
コンテナの夜- アラガイ ...自由詩8*14-7-20
夏の日のスイカよりも汗になりたい- アラガイ ...自由詩7*14-7-14

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