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それは
世界の中、
反映される事象の数程
鉱石を無数に集め
運命をかたち創る
忘れてしまっていた想いの数程
今、
緩やかにも
穏やかにも
時間を流し
....
夕暮れは音階を待ち
染められるべき旋律は藍にて
焔は色をひそめ
少しばかり
せつなく風が抜けて
境界を曖昧なままに
ひと息の独唱は
明日へと続いている
....
選挙カーはすれ違う僕を威嚇するかのように
年増うぐいすの声をぶつけてきたので
思わず
避けてしまった
遠ざかるにつれて
ドップラー効果の適用で
声が低く転調されていった
「 ....
月のひかりに近い
比重の
愁いが
瞳から溢れたとき
あなたはすでに
詩人であった
淡い湖に半身を浸して
何かを探し求め
深層に沈む
リングに手をのばす
ひと ....