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月の海は命を抱え　日に日にその領域を拡げていった
ゆっくりと　しかし　確実に

生まれてからずっと体内に飼っていたのに
拡張をし始めた途端　わたしの身の内に不安と安堵が交互に訪れる

わた　.... 通りすがった人の影さえ　淡い灰色の靄が掛かる
雨の季節　憂欝な空

直ぐに思い出せるのは
雨に混じったすいかずら　少し濡れた夏服
君が差してる青い傘

放課後の音楽室から　君の帰る姿を見　....

北大路京介さんの橘　睡樹さんおすすめリスト（2）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
月の海	- 橘　睡樹	自由詩	3*	07-7-17
雨の季節	- 橘　睡樹	未詩・独白	5*	07-7-17

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