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コーヒ−カップの底で
四角い哲学者が
溺れながら
プラトン的愛について
考察している

僕が
スプーンでかき混ぜると
永遠を
ひと時が飲み込んで
一行の詩が
生まれた
言葉足らずの季節がやってきて
降り注ぐ涙も白い息を吐く

部屋の暖炉で暖まっていたのは
自分一人だけ

棚に飾ってある詩集が
染みで黄ばんでいくのにも気がつかず

突然起きた表層 ....
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している

相槌のない会話が延々と続 ....
 「返事」


太陽に声をかけても
一向に返事は返ってこない
取り巻きの雲が
覆い隠して
自問自答の老木が揺れる


 「返事」

孤独な問いに
枝にぶら下が ....
「実数」最大公約数でも最小公倍数でも共通
    項は言葉ひとつ。そして、僕らは無
    限大の幻想に迷い込み、実態の無い
    虚の世界で戯れる。愛を確かめ合お
    うと指折り数えた ....
開けた窓から
今朝も差し込む
眩い輝き
静かなささやきに
手を伸せば

置きっ放しの夢の種
芽がちょっぴり顔を出し
出合い頭で鼻をつつかれる
通りすがりの薫りが  ....
夜風が寝る前に君に教えてあげよう
僕が昼寝していた時のこと
公園の芝生にやんわり擦られながら
木陰がそっと忍んできて
日射しを追い払ってくれたみたいで
すっかり夢心地に浸ってしまって
何故 ....
何処にでも
在る
言葉の塵

散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている

でも

ひとつ

忘れられない
捨てられない

指輪に嵌めて

ひとつだけ

あなたからの ....
僕はいまだによく悩む
そんな時頭の中では家なき子だ
じっと我慢
ハリーポッターの魔法の棒でもあればね
石ころが美女に変身するような
ひらめきと
それまでのくよくよを一気に粉 ....
毎日ドレスアップの君
太陽ばかり見つめて
恋文を鳥に運ばせている

片想いの僕は
君の肩に触れることも出来ず
届かない詩を綴って

ときおり零れる
君の涙を
掬ってみるだけだ
空をなぞって
言葉がはじけていたのは
     少年だった頃

女の子がおはじきに
言葉を色分けして空き缶に詰めていった
          夏の海に帰る前に

すき
という二文字が ....
瞼の奥で失っていたことに気づく。しかし、
それが、髑髏を巻いていたひと夏の感情だ
ったのか、それとも、行きずりの女が床に
棄てた水着の匂いだったのか。朦朧と立ち
込める喪失感だけが、ドラム ....
祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
甘くひとくち
昼下がりを赤く染めて
コラージュ
黒いリボンで束ねてほしい
娼婦の真似
いけませんこと
ここは
秘密の花園
あなたが
最初の尋ね人よ

そこで
お待ちになって

ビスケットのあと

キス ....
 「へそ」

夕立とともに雷が落ちる音がして
少年ははっと目覚める
もしかしてへそが盗られていないか
あわててシャツをめくり
お腹にちいさな穴が残っているのを
確認して
ほっとしながら ....
紅葉

秋風に頬擦りされて
照れ隠しに
薄化粧

ゆさゆさ
つぶやいて

聞こえるかな
乙女な気持ち


潮風が運んできた
君の幻
もう振り向かない
そう決めた僕だったが
君も背中しか見せようとしない
熱い砂地は
思い出を焦がし
人魚になろうとしている
君がいる
わたしは眠る
何処に

毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
海と陸に幾つもの水爆が落とされて
夕日が消えてしまった

森林が砂塵に帰して
息が止まりそうになる

人間が
スピンオフエイプの化石として
砂漠に埋められた

世界は焦土に食べ ....
午前一時七分

   ごらん
   粉雪が降っているよ
   まるで天使の羽が舞っているように
   今は
   僕らだけの窓辺
   君と一緒に過ごしたクリスマス
   最初の告白
 ....
 
Moonlight
さっきまで聴いていた君の声
月に浚われた気がして・・・

確かめたくて
電話してみたけど
月まで電波は届かなかったみたいだね


Moonlight
いつ ....
 雪

       乱太郎 作

雪がひらひら舞い降りて
少女の耳元
静かにささやく
――ごめんね
  冷たいでしょう

手のひらの上で
溶けていった雪に
少女 ....
僕はよく夜になると
言葉とにらめっこします
地球の重さとどちらが軽いか
形容詞と助動詞の相性は
お笑い芸人で誰が面白いか
最後に泣くのは
決まって僕のほうです

僕が眠りに就くと
 ....
「満月に吠える」

夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に



「手紙」
 ....
こうべを垂れて
風を避けるように流れ流れ
赤ん坊のように
そっと
土に抱かれる
黄緑色の葉

子指くらいの蕾の中で
水脈の子守唄を聞かされていたとき
僕は冬の海の枕木だった

 ....
陽射しが強く射している
この昼下がり
僕は
あなたに会いたくて
空を見上げています

もしかしたら
雲のじゅうたんから
悲鳴を上げながら
さかさまになって
落 ....
太れ

太れ

君はもっと大きく
君はその存在感をもっと示せ

ぶくぶく

ぶよぶよ

君 ほんとうはこころ優しい
君 ほんとうは繊細な感性を持っている

おおきく
 ....
君の願いは僕の夢
君の喜びは僕の楽しみ

太陽が与えてくれたものだから
小鳥が聞かせてくれたものだから

君の泣き声は僕の涙
君の怒りは僕のいたらなさ

月に落としてしまったもの ....
私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように

いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく

 ....
風が笛を吹いて
こっちにやってくるよ
子どもたちを
さらいにやってくるよ
どこに連れていくつもりさ

風が太鼓を鳴らして
こっちに向かってくるよ
こどもたちの帽子を
さらいにやってく ....
北大路京介さんの乱太郎さんおすすめリスト(247)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哲学- 乱太郎携帯写真+ ...17*11-4-1
待つ- 乱太郎自由詩1811-3-2
息遣い- 乱太郎自由詩15*11-2-10
返事- 乱太郎自由詩23*11-1-21
数学のみが自然の営みなのか- 乱太郎自由詩12*11-1-6
Happy_new_year- 乱太郎自由詩1511-1-1
水仙の歌- 乱太郎自由詩16*10-12-20
言の葉- 乱太郎携帯写真+ ...16*10-12-15
悩み- 乱太郎自由詩1210-11-26
- 乱太郎携帯写真+ ...1610-11-20
おはじき- 乱太郎自由詩14*10-11-11
喪失感は地面を掘っていって- 乱太郎自由詩14*10-11-5
首輪- 乱太郎自由詩15*10-10-20
ビスケット- 乱太郎携帯写真+ ...10*10-10-8
へそ- 乱太郎自由詩17*10-10-3
紅葉- 乱太郎携帯写真+ ...8*10-9-29
- 乱太郎携帯写真+ ...12*10-9-13
眠り- 乱太郎自由詩21*10-8-2
言うまい- 乱太郎自由詩13*10-2-23
アヴェ・マリア- 乱太郎自由詩15*10-2-3
Moonlight- 乱太郎自由詩1010-1-25
- 乱太郎自由詩1510-1-15
にらめっこ- 乱太郎自由詩11*10-1-4
満月に吠える- 乱太郎自由詩15*09-12-20
残り葉- 乱太郎自由詩12*09-12-15
干さずに- 乱太郎自由詩14*09-12-10
逞しき- 乱太郎自由詩10*09-12-5
乙女の祈り- 乱太郎自由詩10*09-11-30
悲しき雪- 乱太郎自由詩9*09-11-25
- 乱太郎自由詩16*09-11-20

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