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リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況

何でお前ら
明かりを求め迷い込む ....
愛がほしい
信頼がほしい

積み足しで
満たされようとする
こころ

でも
それは
きっと
違う


ずいぶん前に
母に云われたことを思い出す

何かをしてもらいた ....
工場のてっぺんで鳴くセキレイ

緑と潮の朝の風

田んぼに映るセピア色の富士山と雲

遠くにいる昔の仲間たち

限りなく近づきたい

そう想う


季節はこんな近くにいるのに ....
久しぶりだ
何の変哲もない
白い細いストローを手にするのは

では さっそく

ゆっくり引っ張ると
ストローは伸びる伸びる

うん いい感じだ

端っこの方は歯を使って満遍な ....
踵を軽石で擦っちゃダメだよ
もっと硬くなるから
生物って傷めつけると
もっと自分を守ろうとして
防御強化するからね
強烈な垢擦りだって擦った後はスベスベでも
何日か経ったら角質層はもっと厚 ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた

何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化

どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
ピシパキよ
濁ったものが気になるんだ
濁ったものが嫌いな分けじゃないけど
濁ったものがそのままなのが気になるんだ

ピシパキよ
濁ったものが沈殿して澄明な上澄みができることや
貝や濾過器 ....
今日は
晴れてくれて
窓は全開
ほのかな潮と
草のにおい
洗濯物から漂う柔軟剤の香料も清々しく
戸締まりする気になれなくて
遠くの小型飛行機のエンジン音を聞きながら
まったりと
やじ ....
もうすぐ
月とスピカがすれ違う

昔から
すれ違う月とスピカに願をかける癖

月の女神アルテミスと
子のスピカの女神アストラエア

親子の女神が楽しく出会うタイミングで
上機嫌 ....
18歳の君の春は
新しい生活の始まり

知的障害を持ちながらも
厳しい自立を自ら課し
家族と離れ
グループホームで暮らし
工場で働く

そんな君の切実な悩み

そして
性欲
 ....
いつの間に寝ていたのだろう

まぶしい

もう朝か

目の前に虹がある

壁紙のわずかな凹凸紋様と相まって
まるで絵画のようにかすれて
わずかに揺れているように見える

 ....
  つまり
  ラーメンとか
  カレーとか
  ある程度
  味とか想像できないとか
  いやなんです

久々に聞いた
とか弁

僕らの世代の流行りだった言葉づかい


  ....
だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの

あいつは部室でカセットテープに録音した
直立猿人をよく聴いていた
そんな時のこんな会話を
あいつはきっ ....
僕は書く

それは文字による記録ではなく
文学作品でもない
書いているのは

言葉

自分の考えや気持ちを表す言葉
つまり
自分を言葉で表した
自我像

僕は僕のことを誰 ....
自炊の道を極めんと
愚娘の助言を聞き入れ
圧力鍋を購入した

やや季節はずれのブリ大根
今日は黒霧島のお湯割

圧力鍋には
なにやらタイマーが付いていて
超絶簡単レピシ本通りで
 ....
朝の空

西から東へ
まっすぐの飛行機雲

確か
この飛行機雲はラドン
ラドンの太い飛行機雲だ

ラドンが目覚めた

いつも怪獣は環境破壊によって目覚める
そして環境破壊す ....
Lサイズ卵のとんがっていない方に
箸で2〜3ミリの穴を開ける
沸騰した湯におたまで
そっと卵を入れる
運が良いと
チャイルドユニバースが出てきます
後はお好みでゆでて
おしまい
通販で購入した商品を開梱すると
梱包用の発泡スチロールの厚い板が入っていた
不燃物ゴミは来週の火曜日まで捨てられないので
小さなリビングにそのまま置いていた

1m四方程度の発泡スチロールの ....
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった

富士子ちゃん?

えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜

コップのフチ ....
青天の霹靂
風神 
雷神
天の声

大太鼓と小太鼓を打ち鳴らし
祭礼は始まる


天を仰げば
天が撒く雹に頬を打たれ

冷たく痛い神異を受ければ
己の未熟を思い知る

我 ....
満開のソメイヨシノ

春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く

工場の町の春景色


自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
座禅

靴下を裏返すように
自分の端をつまみ
引っ張ってひっくり返すと
私は
闇に包まれ
遮音され
触覚も
痛覚も
温点と冷点もなく
声を出すことも
食べることも
匂いを嗅ぐ ....
20年前、駆け出しの商品開発担当だった頃。
自分が開発を担当したある商品の容器の印刷強度が弱く、
自社のスペックに適合しなかった。
試作の時には全く問題がなかったのが、量産品でうま
く行かない ....
僕の通っていたひかり幼稚園は
お寺の中にあって
墓地は恰好の遊び場だった

4月8日は花祭り
お坊さんの園長先生は
あまりおいしくない甘茶をみんなに飲ませて
毎年自己紹介させる
め ....
ねえパパ
最近 
珈琲カスをあまり食べられなくて
ミミズがかわいそう

娘たちがリビングで飼育している
数千匹のミミズ達は
私がドリップした後の珈琲のカスが
大好きなのである
だ ....
乳児用の細軸綿棒で耳掃除をすると
耳の奥深くに綿球が入り込み
ふつうの綿棒では届かない部分で感じるわずかな痛みと恐怖が
心地よい

目には見えぬ自分の鼓膜付近で
薄い皮膚と細い紙軸の綿棒が ....
我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く

私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
明日は4つの家族が集まる

父母と2人の妹と私の5人の元々の家族
そして
今の私の家族と妹たちの家族が加わり14名

多分

母は元々の家族に酔い
派生した新しい家族に緊張し心配する ....
今日のために
昨日を生き
明日のために
今日を生き
夢のために
明日を生きる

でも

私は知っている
昨日も今日も明日もつながっていることを
だから本当は昨日も今日も明日も ....
北大路京介さんのichirouさんおすすめリスト(224)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う- ichirou自由詩19*14-5-12
母の日- ichirou自由詩1014-5-11
限りなく近づきたい- ichirou自由詩514-5-10
ストロー伸ばし- ichirou自由詩514-5-8
踵を軽石で擦るともっと硬くなります- ichirou自由詩9*14-5-6
どうでもいいことについて- ichirou自由詩11*14-5-6
ピシパキよ_この頃_濁ったものが気になるんだ- ichirou自由詩7*14-5-5
ちょっと遅れます- ichirou自由詩10*14-5-4
月とスピカ- ichirou自由詩7*14-5-3
トリトマの花- ichirou自由詩11*14-4-26
小さな朝のギャラリー- ichirou自由詩9*14-4-20
とか- ichirou自由詩6*14-4-20
直立猿人をいっしょに聴けたなら- ichirou自由詩8*14-4-19
自我像- ichirou自由詩1014-4-14
染み込む20分間がこんなに疲れるとは思いませんでした- ichirou自由詩1414-4-13
ラドンの飛行機雲- ichirou自由詩14*14-4-13
宇宙の作り方- ichirou携帯写真+ ...5*14-4-12
発泡スチロール- ichirou自由詩814-4-10
コップのフチ子をもらった- ichirou自由詩18*14-4-9
天の祭礼- ichirou自由詩7*14-4-8
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く- ichirou自由詩15*14-4-5
不立文字- ichirou自由詩10*14-4-5
感謝しても感謝しきれない- ichirou散文(批評 ...11*14-4-3
花祭り- ichirou自由詩10*14-4-1
珈琲好きのミミズの件- ichirou自由詩5*14-4-1
細軸綿棒- ichirou自由詩9*14-3-31
新しい仲間- ichirou自由詩14*14-3-30
音の和_春の和- ichirou自由詩1214-3-29
サクラサク- ichirou自由詩614-3-28
昨日と今日と明日と- ichirou自由詩10*14-3-26

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