駅前からは、彼の案内によって、私は進んでいった。
 はじめのうち、彼がはっきりと道順を指示するので、なんの疑問も持たず信頼して従っていた。
 しかし、それはしだいに怪しくなってきた。迷いなく指示 ....
休日のキッチンでイタリアンサラダを作っていると
天井から垂れ下がったホーテンベイリーが僕に囁く
「ちまきにしてしまえ」
しかし僕はちょうどその時
革命に参加しなかった無産階級のことを思っていた ....
 僕は六世紀に及ぶしみったれた腸壁に包まれている。
 でたらめに女の子の名を呼ぶよ。誓言のように、エリー・エリー・エリー。

 何故雨は降らない? 僕は足運びの練習を繰り返す。
 レッスン ....
最近のバスは気が利いている
近隣のかたのご迷惑になります
停車場での禁煙にご協力ください

つぎは ファシストジァパン
お降りのかたは パラシュートをどうぞ〜

街に買い物にいっても
 ....
1. パセリと手紙

 晴れた日にディーディーは死んだ。
 さっきからぼくはパセリを見ている。人工的な見栄えのあざやかに澄んだ緑色のパセリを。銀色のスプーンを脇に押しのけた。とりあえず何も考えて ....
良かった
頭ごなしに否定されて良かった

鍬を振り上げるとその先端が夕日と重なった

そして不条理と不合理とカキ氷の違いが何となく理解できるようになった

君たちの言っていることが全くわ ....
川島なそさんの「馬野幹 『金(キム)』を読む」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=100170


えー、金(キム)のくだりはとても好きなの ....
珪石、打ち鳴らし、
火花が砕けた。
日々には
何も影響しないし
縫い付けない。
去年の冬に読んだ、
ある外資系投資家の
凡庸な装飾と比喩、
エチオピア・ハラーという珈琲が
おいしいく ....
ひひょう
ひひょうって

おまえきさん
なめとんのか

ひひょう
ひひょうって

おら、きっさーん

おまえが
どこのドイツんか

見下すんじゃねえ。
踏み台にすんじゃね ....
 【実施地:京阪電鉄丸太町駅構内〜同四条駅北西出口】


・狙い:血液による行動の記録及び身体機能の観察

・パフォーマンス:左腕から血液を大量に流しながら、様々な速度の歩行及び停止、列車内 ....
 一般的に個性と呼ばれるものは、あまり重要ではないと考えてみる。これは敬遠されがちな全体主義的なものだといえるのだが、一先ず、「個性は重要ではない」として考えてみようと思う。それはウォーホルが掲げた「 .... 自殺するしかなかった者の自殺を否定する人間を信用出来無い。

日本においていじめごときで自殺する人間はクズだが。
希望を持てだとか、咲くはずの花とか、死ねば地獄だとか、そういう戯れ事を得意気に語 ....
詩をより活かす為の視覚デザイン

最近、詩の行間に適当な記号の列を入れて書いている。
最初は、罫線の引かれたノートをイメージしていたのだが、最近、この様にもと有る詩に簡単な加工を施して、詩のイメ ....
排気ガス、
吐いて過ぎ去る車の後を、
いい匂いとパクパクさせて
近代化の波が{ルビ集落=むら}にも来たよと、
みんなそろって追いかけた。
そんな子供らの姿を
川面に浮かぶ鮒の死に思い出す。 ....
カフェに行きてえ お茶が飲みティー
でも代官山や三宿あたりのオッシャレーなカフェは
俺たちには高すぎる 精神的に高すぎる
お似合いのカフェを求めて 恥をかかない場所を求めて
俺たちは旅をした  ....
アタマniくるアタマniくると言いながら頭突き

ネコ頭巾ちゃんが
黒頭巾に見える日は
トサカに来ているから
ヘッドハンターをぶん殴る
風来坊の
銀さんは
掏摸だったというのに
人切 ....
現代詩はT.E.ヒューム(1883-1917)から始まった、とよく言われます。
ヒュームは二十世紀最初の詩の前衛運動である「イマジズム」の理論面での中心でした。

彼は詩におけるイメージの大切さ ....
ちんちんぽんぽん
ぽんちんちん
ちんぽろとろとん
ちんぽろとん
おどれが踊れや
踊れがおどれ

んこんこまんまん
んこまんまん
まんころころこん
まんころこん
陰で皮剥け
皮剥 ....
市民プールで、きみはいい年してプールの中にゲロを吐いた
バイトの監視員がみなにプールから上がるように言った
水から這い上がりながら男がきったねえと言った
ぼくは思いやりのない言葉だと思った 
 ....
                         

5人の河童がやって来た
黄色くてツルリとした額に
胴長短足痩せた手足は青白く
きりりと晒しを締めこんで
夏祭りの夜にやって来た
 ....
パリのメトロは東京の地下鉄に繋がっている。

モンマルトルの丘を下りる。今日は、観光客相手の似顔絵業は休みにした。ぼくはパリに絵画を描きにきた。似顔絵のアルバイトのために来たわけではない。いつから ....
第九、を
歌おう
裏声も雪のかたさにかすれ
鈴の音も惑う聖夜に
深く沈む想いと「僕」と二人きり
肩を並べて雪にとけて

それから
それから

 ....
んなこたーないさんのおすすめリスト(22)
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ここからまだ海が見える- P.B.自由詩3*07-1-10
■批評祭参加作品■_金(キム)は好きなんだけど、- いとう散文(批評 ...907-1-8
半導体、その彼岸へ- はらだま ...自由詩11*06-12-15
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