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夕暮れの中へ
白鳥たちが
旅立った方角を見つめて
僕も両腕を羽ばたかせている
彼らは悲しみを捨てに行った
南国のフラミンゴ
陽気な友の声を聴きたいそうだ
ま ....
旅立ちの鳥は
透き通る光は
風浴びる葉は
ものいわぬ詩人
羽ばたきが
きらめきが
さざめきが
彼らの言葉
不器用な友は
無口な父は
すれ違う人 ....
夏に捨てられた蝶が
ひらひらと自転車の前輪に身を投げようとしている
これ以上ペダルを重くしないでおくれ と
黄色いはねをかわす
崩れそうな空
地響き
空鳴り
....
久しぶりの電話や会話で
「なんか」という接頭辞だけを繰返して
うまく喋れない
話しがしたいのに
言葉を紡ぐことが出来ない自分が
もどかしくって涙ぐんでしまう
僕 ....