あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり

あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった

人生には幾つもの
改札があって

選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
あれも違う
これも違う
探し続けているのに、どこにもない

似ているものを見つけた
光が差して
ゆく手が開けた
「これかもしれない」と思ったのだ

でも、またすぐに色褪せた
無色に ....
「たいへんよくできました」
というスタンプがどうしても
自分のノートに押されたかった
先生にノートを渡しても
いつも「がんばろう」とか
「あとひといき」ばかりだった
同じクマのスタンプなの ....
窓硝子を挟んで
浅い春は霧雨に点在し
わたしに少しずつ朝が流れ込む

昨夜見た夢を
思い出そうと
胸を凝らしたら
微かに風景が揺れた

なかば迷子の眼で
周りを見渡 ....
嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく

さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす

それでも机と机を隔てる
背の低い ....
体のことを思えよ
おれの
体のことを

体のことを思うよ
おまえの
体のことを

体がいいから
おれたちの
体がいいから

おまえの肌のきめを
北から ....
背後から抱きしめられる気配が
して
「だぁれだ?」
そんなのあなたに決まっているのに
他のだれかを想像してみる

雪の降らなかった今年の冬を
ひとりで歩いてみた
行き先なんか
決めた ....
いつもなら憎まれ口しか叩かないけど

いつもなら頭叩きながら「あほ」ゆってるけど

いつもならふざけてからかうけど



今日は

今日だけは

ぐしゃぐしゃの顔の

失恋 ....
今日、片付けの途中に
すっかりくもったシルバーのバンクルを見つけました。

それは、
かつて共に恋に落ちた男性と
ペアで買ったものです。

あの頃は、
物で心を縛れると思っていまし ....
今オバァちゃんが食べ残した
お頭付きの鯛が天に昇っていきます
片身が無いので泳ぐ事も侭ならず
さりとて
昇っていくには
残った片身が重過ぎて
潤んだ瞳を
ますます潤ませ
静かに ....
やってみたいことはたくさんある けれど、
やっておきたかったことも、たくさんあった

高く、空に流れていった最後の校歌と
旅立ちの、握りしめたら少しだけ痛い
金釦のような歌
それらをいいわ ....
色の名前を忘れていく
最初に忘れたのは
花の色を真昼の
それにする太陽
そして、ものまねの月

雨の色を忘れていく
濡れるものとそうでないもの
雲の内側では透明の
感傷にも似た
匂 ....
ブロック塀の向こう側から
笑い声が聞こえてきたので
穴からこっそり覗いてみたら
子ども達がビー玉で遊んでいた

その笑顔は輝いていて
太陽よりも眩しかった

あれはもう10 ....
きみをひらくと
なかから ちいさなきみが
ぽろぽろと はだかのままで
たくさんの 砂金のようにこぼれて
たくさんのきみは 少しはずかしそうに
ひざをかかえてる

 ....
 たぶん、ここの現役さんのなかで投稿された作品を一番読んでいるのは、ぴ@じゃないのかなと思っています。お名前を勝手に出して申し訳無いのですが、ここでの古参のおひとり、たもつさんが4187ポイント出して .... てのひらに乗った 雪が
溶け出して、僕の
一部になってゆく
降り始めに気がついたのが
どちらだったか
もう忘れてしまった

雪は
これで最後かもしれない、と
最初に言ったのは君の ....
君の 香りが残る枕に 顔を埋めて
今日一日の 奇跡を祈る

僕の ささやかな ささやかな 儀式

遠く遥か向こうにいる 君の笑顔を
神様どうか 守って下さい

僕にはまだ 全部を守る力 ....
今、意識して忘れようとしている。
目をそむけ、何もかも知らないように振舞う。
忘却という時の贈りものが
破れ、爛れた傷口を、甘く苦い感傷に変えるのを待っている。

けれど、ささいなこ ....
トラブル続きの僕を支えてくれたのは

一度縁をきったはずの友人だった

初詣にトラブル事に巻き込まれません様にと

願を掛け何度か神社に足を運んだ

神様と宗教は信じていな ....
池にホースが浮かんでる

死んだ蛇みたい

そこに小鳥が二羽とまって

水草をついばんでる

それの起こす振動が

波紋をゆっくり広げてくよ

穏やかな音楽みたいなその響きは
 ....
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ....
君がもしここに居なくても
僕は君を待ち続ける
君のための歌をうたって
それは君が居たって 居なくたって
少しも変わらないことで
僕にとってはそれがすべてで
それが日常で
太陽が東から昇る ....
いつか君の病気が治ったら
どこにでも行こう
そのときまでに俺は
いろんなところを見ておくから

いつか君の病気が治ったら
カンパイしよう
缶ビールでいいよ
もう薬はいらない ....
この季節になれば
川幅いっぱいに押し寄せる銀鱗
浮ぶ屋形船を押し退け
向う岸まで
命をかけ
届けようとするもの
人生の在り様
私の意思
立会川の岸辺には
あなたへ
手渡そうとした手 ....
あおしんじゅの森は
樹海の森だったし

あたしはその結晶を とても美しいと思った
粒の小さい 白い涙のようなそれは
体に悪いと知っても
飲み込み続けるよりなかった


ゆるい雪のよう ....
ファスナーあいてるぜ
ビーズのドレス
子羊は
オーストラリアで死んで凍えて
この白い皿に乗って
おれたちの血肉になる

あたたかいから
おいしいから
たくさん ....
優しさにぶらさがる
重なる星の巡り合わせに
ふたりだけの夜
ドブ板通りの古びたカウンターで
わたしをみつめる
瞳と
Never mind
歯並びの良い口元が闇に浮ぶ
迷路のような船底で ....
早く帰ろう。

夜が来るよ。

暗い、暗い闇に。

呑み込まれちゃうよ。

カラダもココロも。

変わっちゃうよ。

お家に帰ろ。

一緒に帰ろ。
魚の小骨が咽に刺さった

僕はあんぐり口を開ける

人差し指と親指で小骨を取ろうとする

その姿はまったく滑稽で

君を十分に笑わせる

僕は解剖学を学ぶべきだったと考える

 ....
塾の講師になって二年

はじめから
教えられることなど
何一つなかったのかもしれない

今日も一人の生徒が
僕のもとを去ってゆく
「高校へ行ったら、此処へは戻ってくるな ....
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ビー玉- 1486 106自由詩9*07-3-1
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