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雪の降らない夏は
やさしく壊れる背中が丸くて撫でた
ソフトクリームより黒髪が甘くて舐めた

去ったり去られたり
さらわれたりしながらも
おれは海に拾われたグニャグニャのあめふらしで
また ....
ダイヤモンドが燃えた
白い皮膚で
月が燃えているという
小さな嘘で
笑い飛ばしてしまおうよ
わずかばかりの白い炎が
燃え尽き果ててしまう前に


穴のあいた靴下を
霧雨のより糸で繕 ....
海岸で拾われてきた貝殻みたいに
居場所を少し間違えただけ
それがあるべきところから
遠く離れてしまうよう

「そう、まるで午後の雨のようね。」
と、あなたはつぶやいた
空の天井を落と ....
芽が出ている
ちいさなちいさな芽が出ている
この真冬の空き地に
まるで荒野のようだった空き地に

風が吹き抜けたからだ
女神に愛された風が吹き抜け
この地にも雨が降った
雨は芽 ....
ku-miさんのしろうさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫背のあめふらし- しろう自由詩208-7-12
炭素の道程- しろう自由詩508-5-28
紫陽花を待つ- しろう自由詩2*08-5-10
祈り- しろう自由詩308-1-1

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