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火と火の違いもわからぬうちに
わたしたち とは語らぬように
言葉への畏れを絶やさぬように
入口にある目は
実の奥にある目
森をひとつ逆さまに呑む
水を見たら ....
脚を焼く火が
胸にとどく前に消え
ふたたび冠のかたちに現われ
両肩を抱き燃えつづけている
まばらな陽のなか
あなたは身を反らし
地と空のきわ
水と空のきわを
飛 ....
木琴が鳴る
放つことなく
受けとめるまま
木琴は鳴る 木琴は鳴る
明けてゆく夜
蒼つなぐ蒼
明ける色の手
見えない手
隅に集まる
光の渦
紙に染み込み
....
水の空の
あおむけの
限りなく分かれる
さざめきの無の
道標を欠く
夜の星狩り
蒼にひらく
火照りの腕
油の片手
灯すまもなく
指はかがやき
荒れ ....
重なりつづける眠りの底に
かすかに生まれ
浮かぶ手のひら
目をつむり 在るのは
無いということ
分からぬくらいに
離れていること
隠しても隠しても
は ....
血のように黒い
指の影をひらき
高みへ 高みへ
唱いゆく
曇は一度に
ふいに動く
灰と火の路
同時に迷う
切りきざまれた星が
自らかけらを積み重ねたとき
....
曲がり角ごとに鳥はいて
夜を夜をとまたたいている
青紫の窓がふたつ
甘い手管にひらかれてゆく
うすぐもり
なりひびき
皆なにかを
抱きしめるかたち
昇るもの ....
片目ばかりが傾く夕べに
しあわせの少ない膝を抱き
花はつぼみのうたをうたう
午後にひたいをしたたるものは
すべて血のように感じられる
その熱さゆえ その太さゆえ
....
特別な時が終わり
あなたは宴を胸にしまった
遠のくのではなくはじめから遠く
その遠さの上を行き来していた
うたや笑顔や踊りが過ぎ
原や道や水たまりが
火と響きを片目にしまった
....
雪が
裏側の碧を見せぬまま
降りつづけ
積もりつづけている
光が夜を昇る声
水を斜めに振り向かせる声
器のかたちに流れ去り
ふたたび器に満ちてゆく声
世界を ....
離れまたたく
雨に近いもの
光を結び
ひとつ雨になる
まるい夜が
まるい夜をすぎてゆく
音は森の上に残り
枝を伝い 土を照らす
点かなくなった灯の下で
握 ....
旅が
かすかにかしいでいる
分かれゆくかがやきの幾つかが
道に沈み 泳ぎ去る
家の陰に落ちてくるのは
わずかに早い 未来のまばたき
午後を閉じては
またたかせている
....
ku-miさんの木立 悟さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ノート(入口)
-
木立 悟
自由詩
7
08-6-7
むらさきの_むらさきの
-
木立 悟
自由詩
6
08-5-2
ノート(打音)
-
木立 悟
自由詩
7
07-11-16
荒れ野
-
木立 悟
自由詩
2
07-11-7
ひとり_まなざし
-
木立 悟
自由詩
10
07-9-4
明くる日と手
-
木立 悟
自由詩
7
07-7-8
午後の声
-
木立 悟
自由詩
20
07-5-10
ノート(膝を抱いて)
-
木立 悟
自由詩
8
07-4-22
ノート(冬からの手紙)
-
木立 悟
自由詩
6
07-4-13
ひとつ_深く
-
木立 悟
自由詩
5
07-2-5
ひとつ_すぎて
-
木立 悟
自由詩
5
07-1-6
けだもの行(いとふるみち)
-
木立 悟
自由詩
6
06-9-5
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