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潮のせいでくちびるの端にこびりついた砂を噛む
違和感
そのついでに日記にも砂をかませる

八月はつめたい
指先で這った波の曲線は
私の中では体温を持たない

数 ....
夏が、また―――
怖いですか
あのひとの抜け殻だから

まひるの世界はあまりにも眩しく
夜の世界は、私には暗すぎる
いつからか
瞳が捉える色彩は
こんな風にゆるぎはじめて
 ....
「観月橋」

せせらぎの音は
いつのまにか、ざあざあと鳴り
錆び付いた欄干が
しとどに濡れる紫陽花の、夜

ここには愛づる月もなく
ただ名ばかりの橋が
通わぬこころの代わりに、と ....
喫茶店の中は
小さなロッジを思わせた
ランプの橙色の明かりは
それでもやはり薄暗くて
カウンター席の後ろでは
まだしまわれていないストーブ
季節に似合わなくても
この店には似合ってい ....
ku-miさんのRin.さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂の栞*八月の日記- Rin.自由詩16*07-8-7
空蝉の夏が、また- Rin.自由詩2007-7-13
京都三橋_- Rin.自由詩40+*07-6-13
初めての記憶- Rin.自由詩31*07-1-20

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