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重厚な鞄を
コインロッカーに詰め込んだ老婆
最後の小銭が落ちていった
鍵は古いタイプのシリンダーで
取っ手は錆びついていた

老婆の背後で
人々は透過しながら
それぞれの歩みを止めない ....
珈琲店と書かれた看板の奥で少女が泣いているわ
あれ何て季節
グラデーションが眩しくて夕闇が澱んでいて
あれ何て季節

店に入ろうか
そうしたいのは山々だけど
僕らには
金がない

 ....
ku-miさんの黒田人柱さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
老婆とコインロッカー- 黒田人柱自由詩807-4-14
長いお別れ- 黒田人柱自由詩807-2-18

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