あなたはいつも少しかなしい
春の肌の女の子 薄桃色の乳首のように
きれい
「あなたはいつも少しかなしい」
ハッカのにおい
耳たぶをふるわせた「かなしい」を思い出して
まるくなる
私は ....
熱帯夜 真夜中未満 体内温度をくぐって
ヒーローなんかじゃない不器用な男が
芯部でうごめくスイッチに アクセスしようとする
疑心暗鬼の力で やさしいふりで触れても
理性の不誠実さを あらわ ....
ぼくはずっとロバと一緒にくらしていました
その子は優しい目をしていて
いつもぼくのおなかに鼻をくっつけて眠るのでした
ぼくらは仲良しでした
ぼくがさびしいときロバは
....
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