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ジャケットを着ると
黒いフレームに
収めた笑顔が
飛び散らぬように
抱き締めたくて
背筋が伸びる
真っ直ぐにただ
空を目指すのは
鳥だけで良いと
僕は思うんだ
胸のスクリー ....
光が通る
レースのカーテンで
作られた道を
あみだで下る
当たりはなく
はずれもない
同じ場所に
並んでいるブランコ
影絵のような
小さな乗り物で
この身体を
縛り付ける ....
針に通すと
真っ直ぐに伸びる
一人分の道
玉結びしたら
輪っかを走る
二人分の道
横を見た時は
君にいて欲しい
永遠はダイヤモンド
じゃないよ
ポケットの中の
白いハンカチが
背筋を伸ばして
指先に当たる
アイロンをかけて
くれたあなたに
出会えたような
手触りを感じ
地図がある ....
あなたのいない日々が
透き通るまで
タメ口ひとつ
忘れた心に
果てなく感じる
距離の重さを
例えようもなく
見上げる桜は
ドレスコードみたいな
淡いピンク
飲み込んで
溶 ....
例えばスプーンに座って
誰かを待ってる
上がらないシーソーは退屈で
お尻が冷たくなるだけの時間
言葉というリズムに乗れたらなぁ
麦わら帽子を置いた向こう側
取り残された惑星のカケラ ....
マスクに包んだ
内緒話で
毒抜きをしてる
唇に何故
チューリップ色の
花が咲くのか
這い上がれ
地上で黙する者よ
線路の外側を
守ってるから
命は雪崩を
起こさなくなる
....
毎日の両腕が
囲んでいる
空気や鞄の
大きさを見つめ
比べる相手も
いない掌の
隙間に挟んだ
ポケットティッシュが
歩き出す僕の
宇宙になった
冷たいビニールが
安っぽく ....
大人になると
目に映る全てに
順番を付けて
幸せを急ぐ
振り切って
好きなものを
選べる力が
正義なんだと
言い聞かせた夜
ミシンをかけた
雑巾の表と裏が
どっちでも同じ ....
黄身の大きさが違う目玉焼き
食べれば同じ味がするのだから
きっと左右のバランスが違う
この眼にだって夢は見えるだろう
頭は嘘を付かないプロペラを
心で回して不安定になる
前髪で ....
どんなゴミ袋にだって
夢を詰めれば
膨らむプレゼント
受け止めながら
生きていきたいから
名前を書くのさ
大きく正しく
恥ずかしくても
笑われてもまだ
諦めきれずに
空気を ....
揺れて落ちて
踏まれた一粒が
私の涙だった
気がするよ
甘い味をした
透明なままの
レンズが割れて
元に戻せない
何も見えなくなった
夜の深さを
果実で埋めようと
手を掛 ....
花びらのような
スカートを纏い
その指で散らして
欲しいと願う
胸の鼓動を
キュンと早くする
苺が潰れて
しまいそうなほど
甘酸っぱい時を
口に含んだ
白い吐息が
運ばれ ....
高跳びで超えたバーの向こうに
約束を交わす空があったこと
孤独な大地を蹴り上げる足は
記録よりも記憶に残る顔が
いつもそこにある会心のジャンプ
見せ合う度に燃える心臓が
入れ替わる ....
離れていくこと怖くはないよ
少しだけ嘘をつくのが
自分に掛ける最後の魔法だ
気付いてるでしょう同じ気持ちを
伝え切れなくて隠れた星のように
輝いてないと見てくれないのね
側にいるよ ....
だるまさんが
転んだ
そこにいたはずの
みんなが消えた
時の流れに
目を瞑りながら
眠ってしまった
呼吸を残して
戻っては来ない
人の足跡を
散りゆく落ち葉が
埋めていく ....
光る宝石を身に付けた時は
それより輝く命を見逃す
一瞬の煌めきの中で揺れる
原石を持った人の夢だから
重たくて軽い口笛を吹くと
眩しい世界へ届きそうになる
真っ白なノートを開いただ ....
あなたはどうして
広げた腕に
光と闇を
交互に見せるの
優しい顔で
厳しいことを言う
大縄跳びの
ジャンプに飛び込む
タイミングがまるで
解らないように
私たちずっと
....
ロウソクを吹く
何回かに分けて
煙が目に入り
涙を連れて行く
空っぽになった
誰も訪ねてくる
予定のないスリッパは
値札を切るまでが前夜祭だ
暖めた部屋の壁が
白い生クリ ....
君に会えると
言った後で
君に会えないと
嘘付く花びら
たんぽぽの
輪郭が消える頃
夜はスカートの
下に潜り込み
君に会えるまで
数えた黄色の
長い爪を集めた
花占いが
....
いま全てを投げ出したなら
どんなに身軽で孤独でしょうね
しがみ付いている
この一瞬も横切る風は
冷たくなっていくのに
温かい言葉を探しながら
差し出す相手が
見つからないまま
....
水に溶かした
これまでのこと
光に透かした
これからのこと
誰にも言わないのに
君は知っているから
明日よりも
もっと先にある
希望のベクトルで
待っていてくれる
....
真っ直ぐな心を曲がった文字で
見苦しくても伝えたいと思う
感謝の気持ちやこれからのことを
ボールペンの先で転がしながら
いつも何倍もの優しさをくれる
君の言葉に負けてばかりだから
....
一日を生きるための
命の値段を計算したら
給料じゃ全然足りなくて
死のうと決めた日の
電車はモノクロだった
東京に飲まれた人生
遊び過ぎて馬鹿みたいと
浮かべた涙が
今は光 ....
金魚が泳いでポイを近付ける
尾びれで破られた薄紙はまるで
朝に剥がした障子みたいに
穴を開けながら太陽を見てる
残念ですねと言われたとしても
金魚が欲しかった訳じゃなくて
逃げるように ....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった
寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
風が揺れるから花はお辞儀する
ギロチン前の首は繋がって
空が落とした星のカケラ拾う
風が揺れるからブランコは叫ぶ
体重のない魂を乗せて
行列に並ぶ子供たちを待つ
風が揺れるから水面 ....
響きあう音が
空を渡って
スカートの上に
着陸した今
両耳の中で
澄み切っている
名もなき歌が
青春になるよ
うなずくだけで
始まる恋をして
長く続いたら
寄り添っていよ ....
夕方に起きて悔やむような日は
寝癖もカーテンもそのままにして
やがて訪れる朝の光を
毛布の裏で受け止めるだろう
透明な短冊を抱きしめて
夢の中で願い事を書いた
息を吹きかけると消え ....
涙のマークから帽子を脱ぐと
水玉が浮かぶ空の上には
無人駅を繋ぐ線路だけが
星の明かりを頼りに走った
僕の背中に風が吹くと飛べる
マントがあるのは涙を拾うため
泣き疲れた人のトンガリ帽 ....
杉菜 晃さんのミナト 螢さんおすすめリスト
(41)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の歌
-
ミナト ...
自由詩
2
19-5-24
空中
-
ミナト ...
自由詩
2
19-5-4
糸
-
ミナト ...
自由詩
1
19-4-26
ホームスイートホーム
-
ミナト ...
自由詩
3
19-4-24
幻想行進曲
-
ミナト ...
自由詩
4*
19-3-4
公園
-
ミナト ...
自由詩
2
19-2-26
揺れる
-
ミナト ...
自由詩
5*
19-2-8
駅前
-
ミナト ...
自由詩
2
19-1-14
払拭
-
ミナト ...
自由詩
4
19-1-3
雌雄眼
-
ミナト ...
自由詩
4
19-1-1
旅人
-
ミナト ...
自由詩
3
18-12-29
葡萄
-
ミナト ...
自由詩
4
18-12-11
始動
-
ミナト ...
自由詩
2
18-12-9
フィールド
-
ミナト ...
自由詩
1
18-12-3
予感
-
ミナト ...
自由詩
1
18-11-20
解散
-
ミナト ...
自由詩
4*
18-11-16
無印
-
ミナト ...
自由詩
5
18-11-8
波
-
ミナト ...
自由詩
4
18-10-20
誕生日
-
ミナト ...
自由詩
3
18-10-10
輪郭
-
ミナト ...
自由詩
2
18-9-5
独り言
-
ミナト ...
自由詩
1
18-9-2
翌日
-
ミナト ...
自由詩
4
18-8-16
手紙
-
ミナト ...
自由詩
1
18-8-15
生と死
-
ミナト ...
自由詩
2
18-8-7
夏の魔物
-
ミナト ...
自由詩
2
18-7-30
凡人の爪
-
ミナト ...
自由詩
9
18-6-25
風の旅人
-
ミナト ...
自由詩
2
18-6-22
カーテンコール
-
ミナト ...
自由詩
3
18-6-19
モーニンググロウ
-
ミナト ...
自由詩
3
18-6-17
僕の地球を守って
-
ミナト ...
自由詩
1
18-6-13
1
2
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