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今は昔、をとこありけり。
片田舎に住みければ、いとあやしき箱にて文を交じらふ。
箱の中に、あまた集ふ詩歌の会ありて、よき歌には人々
より数を賜る。
思ひ起こして歌をばと箱の中に投げ打つも賜ず、 ....
秋の深むる道すがら
吹かれ漂ふ紅葉葉の
{ルビ言=こと}に出づとはあらずとも
心鎮むる文となる

風の流るる草の野に
そよめそよめく{ルビ薄穂=すすきほ}の
波を立つとはあらずとも
心 ....
雨が降っていたので
花を買わずに
帰ってきました
色が鮮やかだったことだけ
覚えています

雨が降っていたので
コンビニのお弁当を
食べました
ラップを取るときだけ
なぜかわくわく ....
秋を彩る木々の中
野鳥の声の閑けさに
癒す心に色染めて
見上げる空に空はなく
紅葉の玉の中にいる

聞こえる音は微かのみ
落ちる紅葉がはらはらと
なびく梢がゆらゆらと
分け行く道に道 ....
まだ青き紅葉の枝に止まり来る
秋はまだかと茶色い蜻蛉
夏らしい暑さも過ぎた昼下がり
石に腰かけ秋が流れる

その風に誘われたのかまた空へ
どこへ行くのか茶色い蜻蛉
吸われゆく雲の形は秋の ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という

同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
ぼくは詩人

季節の思い出は
大きなものよりも
小さいことの方が
存在として大きい

今日もまた

夜の散歩をしていると
花火に出会いました

夜の空に咲く大輪の花が
その一 ....
{引用=
-----------予備知識------------
アルタイル
 わし座の中にある白い一等星で
 「ひこ星」と呼ばれる
ベガ
 こと座の中にある白い一等星で
 「おりひめ星 ....
ぼくは詩を書きたい

熱意に必要なものは
冷めた頭脳である

今日もまた

朝の散歩をしていると
経済学者に出会いました

彼はいつも悩む
 なぜこの場所は道なのか

 どう ....
焼石二水さんのぽえむ君さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
古典詩ほうらむ(初段)- ぽえむ君未詩・独白16*06-10-1
秋の一葉とあらまほし- ぽえむ君自由詩13*06-9-30
雨が降っていたので- ぽえむ君自由詩17*06-9-27
紅葉の玉- ぽえむ君自由詩11*06-9-26
茶色い蜻蛉- ぽえむ君自由詩10*06-9-8
かくし言葉- ぽえむ君自由詩17*06-7-30
ぽえむ君−花火−- ぽえむ君自由詩8*06-7-29
ぽえむ君−銀河−- ぽえむ君自由詩5*06-7-7
ぽえむ君−微分−- ぽえむ君自由詩6*06-5-31

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