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最低のことをしているという
自覚は一応あった
でも相手は男の子なんだから
これくらいいいかっていう気持ちもあった
恋がダメになるたび
手近にいた
誰かに手を出した
「今夜は一緒にいてね」 ....
山道を左に入って
舗装されていない砂利道を1キロくらい
そこに
わたしとあなたの
思い出が
白っぽい蜃気楼になって
佇んでいる
わたしは怖いから行かない
たぶんあなたも
....
車に乗って
買い物に行くと
車線が多すぎて
迷ってしまう
そうして
どんどん違うところまで
行き着いてしまう
町でも
田んぼでも
森でもなくて
ただ
がらんどうな場所に
草花が咲いて
古いバラの木がアーチに寄りかかり
向かい合った椅子には
誰も座っていないのに
まるで
それで満足しているかのように
風に吹かれている
積み上げられた地面も
テトリスみたいに
天まで届けばいいのにね
どんなに高い山も
結局地べたについてる
天井がずいぶん高いなって思ったら空だった
わたしはいろいろ忘れてしまった
エレピの音が恋しい
必要ないのに笑うのはやめようよ
遠くでたくさんの音が聞こえる
とても賑やかだ
コーラ飲 ....
ストレートで
明るい
情熱的な
あなたに
飲み込まれそうで
怖い
自分の足場で
自分の持ち場で
石橋は叩いて渡り
毎月少しずつ貯金して
用心に用心を重ね
やっと息をしている
そ ....