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ところどころ淀んでいる、日々のあわいに
用意された長椅子に座ると、
世界が淘汰されていく
眼前には池があり、蓮が眠っている
見たことのない男が隣に座り、
見たことのない水母の話を続け ....
世界に追いつけないでいるわたしに、椅子が用意され
明日という不在について語れと言う
目を閉じたときにだけ、
かつて捨ててきた言葉たちが 戻ってくる
根を、そこここに生やしては 日々 ....
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない
誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる
*
夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
朝が来るたびに遠ざかって
後ずさりしていく、記憶の束を
水平線を越えてくる、光の波に
さらわれないように
抱き寄せる
さよなら、
さよなら、
特別なことなんて、なにもない
....
さよなら、さよなら、
記憶を解き放って
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空
枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている
....
{引用=くりかえされる、すべてのいのちと
いとおしきわたしの二人称たちに}
わたしがあなたを産んだそのとき
それとまったく同時に
あなたがわたしを産んだのです
この、配線だらけの街の ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った
わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
{引用= あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
越えられない高さに、すこし安心した}
砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
ペポパンプさんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
混沌
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望月 ゆ ...
自由詩
6*
12-6-30
未完の、ソネット_「春」
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望月 ゆ ...
自由詩
23*
09-2-4
水の空席
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望月 ゆ ...
自由詩
49*
08-5-13
グッバイベイビー
-
望月 ゆ ...
自由詩
7*
08-4-22
やさしみ
-
望月 ゆ ...
自由詩
42*
07-8-27
流転する、すべての
-
望月 ゆ ...
自由詩
39*
07-4-10
回遊、わたしのなかの、
-
望月 ゆ ...
自由詩
58*
07-4-4
透けていく、夏
-
望月 ゆ ...
自由詩
42*
06-7-13
不感症の夜に
-
望月 ゆ ...
自由詩
63+*
06-5-17
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