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虫かごを洗う

卵は
土に埋める

来年は
除草剤を撒かない

どこの家も
子どもも男もどっかにいって
いないから
午前中の住宅街は奇跡的に静か

洗濯物のカアテンで
部屋 ....
いくら季節をなぞっても
あの
雪の下から覗いた肥えた土や
畑の土手にあったネコヤナギには逢えない

まだ
畑の隅に溜池があった頃

日本は
もう
どこを歩いても犯罪に巻き込まれてし ....
電柱にまで巻きついた朝顔を
不気味だと片付けないで

あれはね
わたしの母が
実家で育てた朝顔の分身なのよ

毎朝
たくさん咲いて
空の青と同じくらい
わたしのすきな青なの

 ....
私の尾骶骨が泣いているのに
誰も気づかない

そんな哀れみを乞うようなポーズをとってみても
誰も気づかないふりをする

だって
自分が哀れんで欲しいんだもの
みんな

 ....
布団だか
地べただかわからなく
倒れこみ
かいだ匂いは
金木犀

嗚呼
わたしは

それだけで
しあわせ者だ
いちぬけた

そう言える子には
勇気といえることのことはないのかも知れない

にいぬけた

負けずぎらい

さんぬけた

あせって失敗するなよ


とりのこされた
きみと ....
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと

いま思いついた

私の部品が軋んで
いらないもの削らなければ
重たくて滑りも悪くて
いまはとても飛べないか ....
黒アゲハ
私が傍を通ろうとも
その場を離れずに
ひらひら
ふわりふわり
大きな羽で
何かに夢中

幼虫の頃
こんな姿になろうとは
思わなかったろうに

諦めた頃に
諦めたこと ....
開放されるのは
11時で
それはもう
髪を後ろに縛らなくてもいいということで

夢は?
と聞かれても
猫とソファーで暮らすこと
くらいしか
思い浮かばない
やりたいことは
これか ....
こんばんは わたし

こんばんは あなた


窓の外で

覗いてるのはだれ


漂うさざ波の天井

青い空に白い雲の天井の

部屋


明かりを消せば

月明かり ....
月がどこに出ているのかも
今日は満月なのかも
どうでもいいような暮らしも
それでよいのならいいのかもしれない

同感
同調
こころが向く
話に耳を傾ける
その人の世界を訪問する

 ....
たしか
二年ぐらい
キスなんかしていないので
そろそろしてもいいかな
と思い
相手を募集したい
けれど
声に出して言うこともできず
しらふでは無理で
こっちも相手も
択ぶ権利はある ....
いつまでもそばに置けない
縫いぐるみは
いつか別れなければ
ならないから
わたしの見ていない場所で
燃してください

お願い
捨てないで
燃してください

お別れは
跡形もなく
お人形のように光る私の毛

友達という言葉が
薄ら寒い背中
どこか
遠い町の観覧車
危うい鉄骨の錆色

ごめんなさい
人肌は
暗い布団の中でだけ
青いワンピースは
もう着れない ....
石瀬琳々さんの蒼木りんさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
虫かご- 蒼木りん未詩・独白306-11-16
めぐる- 蒼木りん未詩・独白406-10-18
青い花- 蒼木りん未詩・独白206-10-18
尾骶骨- 蒼木りん未詩・独白306-10-13
それだけ- 蒼木りん未詩・独白1306-9-22
夕焼け- 蒼木りん未詩・独白406-9-1
理由はないの- 蒼木りん未詩・独白506-8-30
黒アゲハ- 蒼木りん未詩・独白206-8-18
- 蒼木りん未詩・独白206-8-17
無題- 蒼木りん未詩・独白306-8-10
麦茶- 蒼木りん未詩・独白406-7-13
7月- 蒼木りん未詩・独白506-7-12
火葬- 蒼木りん未詩・独白606-6-25
夕暮れ- 蒼木りん未詩・独白206-6-10

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