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荷を負う人々の足
裸足の足裏に小石のむごく食い込む
しかし頓着はない
人々が見上げているのは一羽の鷹
苦役に口を開き
前後の者を探す目は黄色い
荷の重さは一刻一刻と肩を歪め
頭上に日 ....
合歓の木の上で眠りをむさぼるふらちな内臓
不透明な猫が目覚めたところだ
今そこにいた所に白っぽい魂を残して
静かにとなりの木に移る
走り去る猫
睾丸は膨らみ過ぎて目玉と区別がつかぬ
瞳 ....
スポーツのような真昼。
停止すべき者へ慰みを贈った
健康的な半裸の男(声はない)。
シンナーの臭いは坂の途中で会う女。
足をぬぐう女。
育児書を引き裂く女。
過去の頂点を崩す女。
それら ....
きみは知っていたはずだ
いつまでも続く四月の午後
ぐっすりと眠り込んだきみの額に
ぼくの夢は文字をつづった
きみは知っていたはずだ
森はとうとつに緑の下着をまとって
ふりむくと花はひら ....
愛犬ガラス戸に>―<の字に飛び掛り はかなきはI love you
ぬくぬくと陽だまりに眠りを包みをり 若さすら包みをり猫は
襤褸(ぼろ)で作りし偽物(つくりもの)か 戦場 ....
北風にはこばれてくる
除夜の鐘の音
をはじめて聞いたおどろき
きみをせかせて
午前零時十分
外へ出たのだ
深夜の新年を祝うため
遠い振動
からだをつつむ時間
おわりとはじまりの相反す ....
ぼちぼち夜空も透明になってゆく
そんなことを考えながら歩く
田舎の道は
陽射しの衰えを感じさせない。
秋風に道を失ったのではない
私はただコスモス咲くなかを
君を訪ねるのだ。
コスモスと ....
はじまろうとする
あらゆる終りに贈る
季節たちの語りは終わった
わたしたちは手をはなし
時間のものがたりではなく
空間のものがたりをつくる
これからわたしはここ以外をめざし
ここ以外の土 ....
ふと あなたに呼びかける声がある。
あなたはコーヒーカップを置き
(あるいはオンザロックグラスを置き)
戸口を出てゆく。
外はあなたにとって
いつも意外な季節だ
たと ....
そそとして差し出される菊花
苦しみを経たのちの安堵のように
わたくしのからだの深みから
心の深みからも香りは立ちのぼる
気がつけば時雨
寒さ益す時雨の屋根打つ音が
薄闇をつつむ部屋の隅 ....
石瀬琳々さんの音阿弥花三郎さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鷹
-
音阿弥花 ...
自由詩
1
09-1-29
猫
-
音阿弥花 ...
自由詩
2
09-1-24
ランナーは笑う
-
音阿弥花 ...
自由詩
1
08-5-26
四月
-
音阿弥花 ...
自由詩
2
08-4-24
愛玩・動物
-
音阿弥花 ...
短歌
1
08-1-30
12月-1月
-
音阿弥花 ...
自由詩
2
07-12-31
十月_コスモス
-
音阿弥花 ...
自由詩
2*
07-12-15
十二月
-
音阿弥花 ...
自由詩
1*
07-12-3
ふと_あなたは
-
音阿弥花 ...
自由詩
2
07-11-27
秋に-時雨の秋に
-
音阿弥花 ...
自由詩
2
07-10-13
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