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白いりぼんが流されてゆく

美しく結ばれたままで

かわした約束が緩むとき

こわくてひっぱれなかったりぼんの先が

ゆらゆら水に揺られて流されてゆく

きれいなままで消えてゆく白 ....
あたりまえのような空白に
止まったり動いたりする記憶

五つの夜のうち
一つはあなたが入り交じる

あたりまえのような静寂に
現れたり消えたりする感覚

五つの夜のうち
一つはあな ....
水色の石けんの香りがした

炭酸水の底で
一瞬にしてはじける
小さな苦痛

はじけて溶けて
はじけて溶けて


水色の石けんの香りがした

消えるということ
研ぎすまされた感 ....
それは好奇心に近かった

手放した風船は
その場で浮いていた

固く握りしめ続けていたてのひら
ゆっくり開いてみる

冷たい空気が渦を巻き
静かな呼吸が始まった

それでも好奇心 ....
その日探していたのは
リアリティー

ムードのある音楽も
窓の外で降る雨も
物語だけを流し続ける

その日必要だったのは
リアリティー

消えることのない約束も
始まることのない ....
オレンジ色の猫

今街角にしっぽが消えた

夕暮れに

月が雲を見下ろして

雲が街を見下ろして


街は猫を探さない


オレンジ色の猫

誰も探さないその猫に

 ....
ゆっくり進むその足跡に

緑の光りが差し込んで

私の居場所を葉が隠す

あなたが歩く

あなたが顔を上げる

私は森に同化する

あなたが美しいと思う全てのものが

 ....
霧雨の煙の中で
水色の深呼吸をする

その時がくるのがひたひたと
近づいている

ため息に少し似た
小さな呼吸が雨に溶ける

その一瞬が重なって
水色が現れる

霧雨の煙の中で ....
私の水色を空に預けると
静かな雨が降ってきました

私の水色は雨に任せて
夕暮れにまどろむと

出会った日の水色が
ゆっくり漂い始めました

伝えなければならないと
思えば思うほど ....
カップのそばで角砂糖が溶け出した

テーブルの向こうの景色が甘くゆがんで

青く透明な空気がゆれる

濃いめのコーヒーがくちびるにふれると

ひろがる香りとまざりあうことば

でき ....
一つ信じたら
一つ青い花が咲きます

しばらく想いをめぐらすと
こんぺいとうのようなその花は
かりんかりんと崩れます

一つ夢みると
一つ青い花が咲きます

何かを始めようとすると ....
青い砂時計

あの日ひとりで回転させた

さらさら流れ落ちる細かな粒子が
私に教える


青い砂時計

たぶんあなたも持っている

あの日偶然回転させた

さらさら流れる細 ....
青く光る階段の一番下で
柔らかな猫の背中をなでる

光の前でないている
小さな不安にそっと触れる

青く光る階段を見上げて
柔らかな猫の身体を抱きしめる

光は動かずそこにある
誰 ....
青い空気をかきまぜる

そんな時がきたのです

時は夕暮れ
ヴォリュームを下げるように
スイッチを回すと

青は静かに濃くなりました


青い空気が動きだす

そんな時がきた ....
青く光るので
確かめない訳にはいかないのです

無数のことばのもとが
空気に漂って
青いちりのように舞うのです

ゆっくりと舞い降りる
無数のことばのもとが
時々青く光るのです

 ....
 おぼろ月夜にみる夢を

 語るくちびるくれた人

 色なき世界に沈みゆく

 くちびるが探す静かな面影
石瀬琳々さんのmayacoさんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白いりぼん- mayaco自由詩408-7-27
一つの夜- mayaco自由詩508-1-7
炭酸水- mayaco未詩・独白207-2-22
てのひら- mayaco自由詩206-11-21
コーヒー- mayaco未詩・独白1*06-11-21
オレンジ色の猫- mayaco未詩・独白4*06-10-25
原生林- mayaco未詩・独白306-9-10
水色の予感- mayaco未詩・独白1*06-5-27
水色のメッセージ- mayaco未詩・独白205-11-6
角砂糖- mayaco未詩・独白6*05-10-31
一期一会- mayaco未詩・独白4+*05-10-25
青い砂時計- mayaco未詩・独白1*05-10-20
青い階段- mayaco未詩・独白105-10-15
動き出す青- mayaco未詩・独白305-9-22
青いことば- mayaco自由詩6*05-9-9
おぼろ月夜- mayaco携帯写真+ ...4*04-12-20

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