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おまえの腹を枕にして
大の字になって
昼寝としゃれこんでみるが
いやいやいや
ぱっちり開いた
おめめは
青いフィルターのかかった
大宇宙に
ストップ光線かけられて
瞬きす ....
水面に
拡がるカァテン
一つ
二つ
三つ
割れる
俺は今
間にあって
どうしたものか
思案する
俺の脚は
久し振りの故郷の質感に
くつろいでいる
俺の ....
放物線を描くでもなく
ぽつりと堕ちた
アブラ蝉に
少女は黙って花を添えた
花の名前を私は知らない
しばらくすると
またぽつり
それからしばらく
また
ぽつり
一軒一 ....
アスファルト
誘う
アスファルト
瞬く
水銀灯に照らされて
ちかりちかり
ちかりちかり
星座を忘れた
空の為
空を仰げぬ
者の為
何度も
何度 ....
銀色の
波に揺られて
揺れる
七色
ちらり
ちらり
降り積もる
銀色の
鱗の雪の下で
手を
伸ばしてみる
七色
銀色の
波の下に
静かに波打つ
七色
お ....
ラウリ・ラパラは
松の木を削ったらしい
そいつから比べれば
なんてことない
作業の筈なんだが
気がつきゃ
にらめっこだ
また
やんわらかい
バル ....
オキアミ臭くなった手じゃぁ
硬くなった握り飯を
頬張る気すら薄れちまう
オキアミ臭くなった手を
イソメの汁のついた手を
ごしごしやったタオル取り出し
額の汗を拭いてみるが
あれよ
....