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そそとゆく
風と風の隙間をぬい
歩く
指先につぼむ
緑色をかざしては影に
うつしとられたわたしの手を
眺める
すべるすべる
なめらかな水面を乞う
浸して、
湖畔のふちをなぞる
....
境界線のない
36度7分にたゆたう
怠惰、
あるいは慣性
そうして21の曖昧なきみ。
0と1との鋏で
切り放された生と死が
点と線とで結びつこうとうごめく
ので
放物線に沿っ ....
さらいり、
崩れかけの青い日に
すれ違ったはずの遠い誰か
残された姿はとうに消化されてしまって
その眼の黒さだけが底だまりの事実
雨の温度も忘れ去ったらもうなんにも、
なくなって。
ぜん ....