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やさしいやさしい言葉はわたしの水面に波紋をたて

底へと小石はとどく

あなたの小石でわたしのなかが一杯になったら

わたしのせかいはあなたのものです
小さな箱に体は収まる
膝をかかえ頭を下げ
それは体に張り付くように
少しでも体を動かせば骨が軋む
箱から外れるな、と

箱が割れる日がくるときもある。
そのときは皮膚が外へ出るのを嫌うよ ....
青白い手のひらに紅色の月を透かし
斜めにそびえる塔への梯子を探せば
遠くに捨てた金の鍵が森の中できらりとひかる


朽ちた木のように横たわる老婆と少年の
永い恋は幕を閉じ
後に残るは少年 ....
ぐちゃくちゃと ぬかるみにあしを入れながら歩いてきた
どろどろになりながら けれど汚れるのは靴ばかり


ふりかえると つづく足跡がある
ふかい森からの軌跡

うつくしくない 引きずるよ ....
石瀬琳々さんの湖月さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
波紋- 湖月自由詩108-7-1
ハコ- 湖月自由詩1*08-5-23
語り- 湖月自由詩2*08-1-28
つづく- 湖月自由詩3*08-1-11

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