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きみはいわばかもしかだから、1Rの僕には名付けられないんだ
知りもしなかったあなたとわたしが抱き寄せていた枕を想い 壁へ囁いてみる
目が二つしかないから見えないんだけれど
総人口分の1ぐらい ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日
泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
白くまが
冬に飽きて夏を生きている
空へ掲げた太陽から
モーター音がする
眩しくてほんのり暖かい
故郷ではインテリアでしかない太陽だ
夏の代名詞は軋みながら首を振り
永久凍土に芽生え ....
野良猫は仕事を求めている
ダンボールで背広を守るホームレスのように
野良猫は仕事を怖れている
歯医者で口を開けない子供のように
野良猫は仕事を決めかねている
半年前の求人誌を読み返す ....
犬が走り回っている
犬と犬が
たったかたったかと
飼い主の目を盗んで
逢引きに出かけたのかもしれない
たったかたったかと
路面を爪でかく
犬特有の足音
保健所に ....