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満月のしたで

とぼとぼとメールを見やる

いま妹と一緒にいるんだ、

月を見ていると、

顕微鏡をのぞいている気がした、

そんなことが綴られていた

月以外は夜の空だった
 ....
ああ、冬の日に

ぼくはあなたと失いたかった

夜の海をゆく

フェリーの三等室

垢にまみれた

蛍光灯に照らされ


ああ、焦りのような

遠いこころを見つめている
 ....
ほこり臭い夕方のひかり

肌にはつめたく

悲しみには音たてて

地球のいちぶでうなだれている

彩雲がはしる


きみを想うの感情を

どうどうどう、と

制御している ....
ひとはせつなくなりたくて

ちいさな過ちを犯してしまう

せつなくなりたくて

きょうもひとは旅を続けている


今宵

僕らそれぞれに瞬く星が

いい星でありますように
 ....
だれかに告げたくなる

青い夕方だ

マンションの明かりが

うつくしく切り取られている

いちにちの汚染のかけらもない


移りかわるものは

移りかわるものでしか

 ....
石瀬琳々さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満月のしたで- 吉岡ペペ ...自由詩308-2-2
冬の日に- 吉岡ペペ ...自由詩7+07-2-16
夕方の勢い- 吉岡ペペ ...自由詩407-2-16
せつない星- 吉岡ペペ ...自由詩507-2-15
青い夕方- 吉岡ペペ ...自由詩307-2-12

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