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猫たちが
しっぽを揺らす街道に
昨日の音がゆるりと転がり
厚いお揚げが
二階の子どもたちを誘いだす
握りしめたガラス瓶を放り出し
世界を開く勝手口まで競争した
あの砂利道を覚えている ....
おはよう
明日の光を浴びる観覧車
地軸の傾きに反応したゴンドラが
少うしだけゆがんで

カラ、
ラ、
カラリ

まわりはじめると
冷たい大気に
隠されていた痛みが染み込んでゆく
 ....
膨らむ桃色の空を背に
途切れる走査線

建てこんだ古い家屋のすき間を
心地よい轟音にまかせて
走り抜ける列車が
壊れた映写機のように
飛びだす光の窓

焼き魚のにおいに
回転しなが ....
前線が
ぼくらを踏みつけにして
粘着質の雨を停滞させる
内臓は肋骨にぶら下がったまま
くるくると渦をまいて
今日の天気に反応している
こみ上げてくる葡萄の粒、
胸で弾けて
お気に入りの ....
石瀬琳々さんのilohaさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蹴飛ばす夕暮れ- iloha自由詩4*07-5-8
ゴンドラ- iloha自由詩5*06-12-16
沈没する夕暮れ- iloha自由詩9+*06-8-5
低気圧- iloha自由詩7*06-7-25

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