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(たった) ひとつの恋が終わった
幻のような希望(ゆめ)だった
輪郭のない花のように 靄のかかった
触れても 最早響く筈もない……時代錯誤の旋律のような それは
調律師の手元離れて久しい 幻影 ....
語らう小鳥の 囁きも
野を渡り疲れた 風の旅行着も
みんなみんな小綺麗に 仕舞い込まれています
雨の衣服のポケットに
消えた森、そのものが すっかりと
畳み込まれているのです
だから ....
女は宛ら 一室の部屋だ
好きな男好みに 設(しつら)えられた
日々模様替えする 夜々配置換えする
九十九を過ぎた婆さえも 「あれまあ不思議!」と云うような
女は部屋の 一室である
想い人あら ....
さあ 風よ どうぞ 吹いて来て下さいな
あの懐かしき日の夕べの面差しのまま
少し寂れた けれども優しい雰囲気と
そして たおやかでしとやかな その仕草で
わたしの両肩に止まって見て下さいな
....
石瀬琳々さんのきりえしふみさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
薄明
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きりえし ...
自由詩
4*
08-6-5
雨の森
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きりえし ...
自由詩
13*
06-8-25
女という未知
-
きりえし ...
自由詩
17*
06-7-19
良き思い出に告ぐ
-
きりえし ...
自由詩
13*
06-6-23
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