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年の瀬は嵐のごとく
みるみるスピードをあげて
通り過ぎようとしています
ごう と鳴る風の中
あまり高くない太陽のそばを
うすっぺらい雪待ち雲が
幾度かゆき過ぎて
まるで ....
にがい涙を飲んで
つらい言葉を口にした
そんな日は、
?おやすみなさい?
両の睫毛を閉ざし
なにもかも忘れて
やわらかい場所に
からだをあずけて
{ルビ梯子 ....
ふと 家並みが途切れると
東の空に かの旅人が姿を現した
美しい金の灯りの燈る
いつも変わらぬ 微笑みをたたえて
毎晩毎晩 同じ時刻に
太陽の沈むのを待ってから 現れる
謙虚な旅人
....
鈴が鳴るのです
わたしの胸の奥で
どうしようもなく 鈴が・・・
あまりにも澄んだ音で
子供の声ような音で
鈴が鳴るのです
寝ても覚めても何をしていてもずっと
どうしようもなく 鈴が・ ....