すべてのおすすめ
早朝
台風の影響か
東の雲はとても分厚く暗く
灰色の上空に視線を回すと
西の空にすみやかな光源が
薄雲を満たしていた
それは
まだ記憶に新しい
昨日の光景を再現していた
坂の上のミラ ....
日が暮れた
台風は過ぎて
雲はまばらで
今日最後の青色が
西の空に透き通っていた
その時
始めて僕は
空を実感した
多分
僕の眼の濁りと
どこまでも続く青の深度が
一番星 ....
白い石畳
その一マスの上で
青い猫は欠伸をする
昼の残月が
揺れる水面を撫でながら
水平線に沈んでいく
足音を拾いながら歩き
日陰のヴェールをかぶりながら
潮風の衣を纏う
影が靴 ....
月明かりの海に
ほのかに明るい雲の輪郭が
宙に浮かぶ島のように流れていく
無数の星々は灯台で
動く飛行機の灯りは
湾に停泊する船の灯りなのでしょうか
そして
それを見上げる私は
....
幽霊を見たの
午後の日差しが溢れ
光に満たされたプール
はしゃぎ声の中
私は幽霊を見たの
そよぐ木の葉
バタ足のリズム
笛音とアナウンスの中
私は幽霊を見たの
夜の帳照明 ....
閉じ込められたように
草は伸びる炎天下
空は薄く笑い
透明な宇宙を透かしてた
線引きの雲
飛行機雲
地震雲
鳥居またいで此処の世は何処だ？
ラジオノイズにアナログの願い
島だ ....
今日も望遠鏡を覗く
代わり映えの無い緑の夜空に
その青い星は浮かんでいた
一年中衛星とダンスを踊るその姿は
この星からはとても遠い
夜空の星屑の雨にうんざりしながら
今夜の降星確率は0 ....
