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わたしは死んだ
あんたはさぞかし喜んでいるやろう
あんたは周りにいっぱい女の人こさえて
家にも帰って来うへんで
月に一回お金だけ落としていって
なんかの義務みたいにわたしを抱いて 　.... 彼は一度もピアノを見たことがない
白いところと黒いところが
どんな風になっているかを
彼は知らない

彼の耳には
白いところと黒いところの
音が聴（み）える

彼の音に　.... 右目が溶ける
まだ見える
左目が溶ける
もう見えない

右耳が溶ける
まだ聞こえる
左耳が溶ける
もう聞こえない

鼻が溶ける
口が溶ける
もう嗅げない
　....

朽木　裕さんのなかがわひろかさんおすすめリスト（3）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
わたしが死んだ後に	- なかがわ ...	自由詩	15*	07-2-2
彼の音	- なかがわ ...	自由詩	4*	06-12-31
愛々	- なかがわ ...	自由詩	3*	06-11-20

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