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しずくを太らせ
響きを太らせ
風そよぐ溶岩洞穴の静脈血のように
水は水を刻み
音は音を刻み
時は流れていく

僕は密かに呼吸していたに違いない
手相が目眩のように
流れるくらがりに佇 ....
夕日の落下地点を追いかけていると
白い花を踏みつぶしそうになる
地面はいつも
ほとけの顔をしている

花のいのちを買い
鳥のいのちを買い
魚のいのちを買い
そののち僕は買われていく
 ....
朝早く街に出よう
朝日を食べに出かけよう
凍てついた空気を割って出ていくと
背の高い時間がみしみしと音をたてて流れている

きみに見えるだろうか
力づよい足
節くれ立った手
何てったっ ....
ねむるとよりそう
あかりのようなことば
浮かびあがるからだ
しなうのは約束を守ったしるし

あのとき
コスモスの園をよこぎったのは
まっしろい服を着た
うたの体ではなかったか

た ....
ユリナについて書こうと思った。
ユリナは小さな茶色い瞳をして、通りすがりの猫に
かたっぱしから話しかけ、ふと空を指さしては悲し
い顔をする。悲しいのは空のせいではなく、指のせ
いであることに、 ....
電話のベルが鳴り
風景から影が消えていくのを見届けながら受話器を握る
「あなたは一万人のなかから選ばれました。」
声は筋繊維のように束になっている
間を置くことなくしゃべりつづける受話器を
 ....
思い出なんか
数えたことがないけれど
きっと淡いパラフィンに包まれて
膨らんだり縮んだりしているのだろう

ちいさなスイッチのような音が
高い屋根から響いたら
誰もが
大きな空の上へ帰 ....
ilohaさんのセイミーさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わかるということ(過去作品)- セイミー自由詩306-5-25
夕日のソネット- セイミー自由詩206-5-19
朝日の街にソネットを- セイミー自由詩206-5-18
うた- セイミー自由詩306-5-18
ユリナについて(序)<推敲版>- セイミー自由詩306-5-17
- セイミー自由詩506-5-16
ぼくの居場所(ありか)- セイミー自由詩406-5-16

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