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八月のようなあなたの

意外なもろさを知った

きちんと半円に盛られたアイスクリーム

くちのなかで

はかなくくずれてゆく
桜はまだ蕾を閉じたまま
残雪があちこちに
でも
あなたの詩が届く
あなたの笑顔が見える

ここは
もう春満開
朝の天気予報を
朝の占いを
朝のアナウンサーの
今日も一日がんばっての一言を

手相をみた占い師を
株価の上昇を
日本経済の上向きを
今日巨人が勝つことを

地震が起きないことを
 ....
唇に雨粒

黒い背広は急ぎ足

これでも
年寄りでも
子どもでもないから

早く終わらせたい世間話
どっちにも取れるため息が
出る

ほら
いつだって
信号は
私の目の前 ....
残り少ないバーボンをロックで飲み

しんみりとした空間に癒しを求め

氷が溶けてゆくように

僕の心も溶け出す氷の様に

しだいに癒されてく
 旧年来の友人の転職
 この歳からの転職

 しかも技術肌から営業にまわるという
 
 誰もが驚き諭した
 
 しかし
 本人はやる気充分
 その意気込みは電話越しからもうかがえる
 ....
地面には 
ぺちゃんこのかまきり 
おどけた鎌を振り上げて 

お前は偉いな 

踏みつぶされても 
踊ってる
喪服の婦人が森から出てくる
入れ替はりに
首うなだれて一羽の鶴が
森へ吸ひ込まれる


霧たちこめて
婦人も鶴も胸まで霞んで
二者はどこで擦れ違つたのだらうか
ともにもういづこに ....
カタツムリは
どうしてあんなに大きなラツパを
引き摺つて歩くやうになつたのだらう

身に余るラツパの大きさに
閉口してゐるのはよく見かけるが
いまだそのラツパが吹き鳴らされたの ....
空があんなに高い

高くまで煙

樹々は赤や{ルビ橙=だいだい}に燃え拡がる

燃える燃える

火葬場で一服
騒いでいるときに聞こえる歌声は
なんだか知らないメロディーは
ボートの中の水あかの貯まり水
捨てられるために汲みとられ
完全無欠のお殿様に捧げられ
走り出すのは蜜柑色したキリギリス
私たち ....
いちぬけた

そう言える子には
勇気といえることのことはないのかも知れない

にいぬけた

負けずぎらい

さんぬけた

あせって失敗するなよ


とりのこされた
きみと ....
けれども。

わたしは日記をかきつづける

えんぴつをあるかせ
えんぴつをはしらせ
つかれたらよこたえて
はじまりもなく
おわりもなく

わたしは日記をかきつづける

ぺーじも ....
鉄の鳥よ  どこみてる
鉄の鳥よ  無い眼でどこみてる

羽がなぜあるの
飛べないのにどうして空をみてるの

鉄の鳥よ ワイヤーの木は飽きたかい
鉄の鳥よ 空に還りたいかい

思い込 ....
たくさんの思考の間に挟まってくるもの

君が
私の知らない場面での
面白そうな企みを
どんなに楽しそうに喋っても
私はぜんぜん楽しめない

わかるかい?
逆の立場だったら
そう思う ....
駅を出る

左に見えるカフェDesign

カプチーノと今日買ったB級雑誌
ここでのヘッドフォンは邪道だ

聞こえるのは心地よいお皿の音と
少し大きめのコップ
油紙に包まれた店名入り ....
見慣れた君の手に
初めて触れた夜のように

触れた瞬間
想像がはじける


たった一度きり
二度とはないよ


生きた時間を
静かに込めて

見慣れた君の唇に
今初めて
 ....
しらばっくれるなよ
大型水槽のガラスにも
人息れで滲んだ世界が
ぼんやりと時を刻む
エアコンに負けて
透明になった世界には
勝つか負けるかの打算が
手段を選ばぬ精神が
ワールドサッカー ....
少女の小さな口がそれを求めると

恥ずかしげもなく身を開いた

それは若草を容赦なく踏むような音だ

それは若者の肩のような噛み応えだ

林檎には別の名を与えた方が良い
いろいろあると思うが、
一つには不死ということだろう。
お役人も不死。
ことばも不死。
生死があるのは人の証でありますと考えたが、
それは今日が意気消沈しているからかも ....
抱かれるのならホテルがいい。
貴方の部屋は厭。
ああ、このベットでこの人は、今まで私じゃない人を抱いてきたんだな。
と、不意に襲う切なさが貴方の元から私を奪うから。
軋む音は飲み込んだ泣き声の ....
*

音楽のような
音楽のために
虹のようにきえてゆく
せつないためいきである音楽は
わたしのおとぎ話のなかで
月の光となって
踊っています

いつまでも
いつまでも
子供のこ ....
回転木馬で日が暮れた
ふらり立ち寄る若侍は
ガキ大将に殴られては
顔を赤くして騙す日々
照れたふりして歩く

風来坊の雷が落ちて
足下に火がついて
石油缶に引火して
部屋中が火事だ! ....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
壺内モモ子さんの未詩・独白おすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八月- 曠野未詩・独白207-5-25
春満開- 乱太郎未詩・独白11*07-4-8
信じる- 乱太郎未詩・独白9*07-4-1
唇に雨粒- 蒼木りん未詩・独白907-3-28
癒しの酒- DirectConnec ...未詩・独白6*07-1-11
新風- 山崎 風 ...未詩・独白206-9-12
標本_- 服部 剛未詩・独白11*06-9-9
- 杉菜 晃未詩・独白8*06-9-7
♪_♪_カタツムリ_♪_♪_- 杉菜 晃未詩・独白8*06-9-5
- 曠野未詩・独白1+06-9-3
蜜柑色の試食肉- あおば未詩・独白4*06-9-2
夕焼け- 蒼木りん未詩・独白406-9-1
たのしくない- 長谷伸太未詩・独白106-8-30
- 未詩・独白106-8-29
ほしい- 蒼木りん未詩・独白406-7-3
止まる時間- maumi未詩・独白2*06-7-2
愛する人に贈る口づけ- 藤原有絵未詩・独白4*06-6-28
シーラカンス- あおば未詩・独白6*06-6-18
林檎- 曠野未詩・独白206-6-18
神の特性- あおば未詩・独白6*06-6-10
stillというよりnever- 椎名乃逢未詩・独白4*06-6-5
音楽のような- 青色銀河 ...未詩・独白206-5-10
回転木馬- あおば未詩・独白6*06-5-8
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