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胸に彫刻刀をあてて
誰が家紋など彫ろうとするのか
いづれ君は
かどをヤスリで削って
私は誰でしょう、なんて
笑って(泣いて)
それでも
叩いた音の響きで
君はすぐに見つかっ ....
父は木製
母は金属製
そんなわたしの骨は木製
そしてどこか金属製
寄り添う啄木鳥
蝕む啄木鳥
偶然かわいい一羽くらい
薄い音を鳴らすときどき
黙る木製
黙る金属製
そんなわ ....
{引用=決して君には映らないのに
何故君は私に映るのだろう}
林檎の皮を剥こうとも君ほどの素顔はない
時の奥にみる廃虚のように
冬の底に横たわるマグマのように
不謹慎ながら、なんて君の炎 ....